渋沢栄一が新紙幣の顔になる理由は?手がかりは著書の「論語と算盤」

天皇陛下の生前退位に伴う

改元の熱冷めやらぬ中、

新紙幣への刷新というこれまた賑やかなニュース。

 

紙幣は偽造防止のため、

20年ごとに改変されるのだそうです。

 

それに伴い新紙幣の肖像となる

人物の名を目にするようになりました。

今回はそんな新紙幣の肖像となる

渋沢栄一についてご紹介しますので、

ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。

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新紙幣の1万円札になる渋沢栄一とは?

ところで、皆さんは

一万円札の肖像となる渋沢栄一をご存知でしょうか。

 

名前だけならどこかで

見たような気もするけれど、

何を成した偉人か分からない方も少なくないと思います。

 

現行の福沢諭吉に代わり

一万円札の肖像となる渋沢栄一の足跡をたどってみます。

<渋沢栄一の略歴>

・埼玉県深谷市の農家生まれ

 

・大蔵省官僚経験者

 

・実業家に転身

 

・約500の民間企業創設に尽力

 

・約600の教育、社会事業に貢献

大変な努力と才能で、

華麗なる転身を遂げ功も財も成した人物ということが分かりました。

 

実業家としての成功のみならず、

後任の育成や社会事業にも携わるなど、

人格者としての一面も垣間見ることができます。

ただ、新紙幣の肖像に

選出された理由の裏づけとしては、

決定打にかける気がしました。

 

そこでもう少し深く調べてみると、

ある1つの学問にたどり着きました。

渋沢栄一の著書「論語と算盤」とその学びの根底は?

渋沢栄一が新紙幣の顔になる理由は?手がかりは著書の「論語と算盤」1

それは論語です。

論語とは古代中国の儒学の基本書であり、

孔子とその高弟の言葉

彼らの死後遺された弟子たちがまとめた書です。

 

感謝の心や有限実行など、

人生の指標となる教えがつづられており、

渋沢栄一はこの書を常に傍らに置き学び続けていたそうです。

渋沢栄一は「論語と算盤

という書物も執筆しており、

その中で

・実業や資本主義の欲望に歯止めをかける仕組みの必要性

・いかに商人として生きるか

といったテーマについて

・道徳経済合一説

・士魂商才

という言葉を用いてその指針を示しています。

よく集めて、よく使い、社会を活発にして、経済活動活動をうながすことを、心ある人はぜひとも心がけて欲しい。」 

 現代訳 論語と算盤より抜粋

お金は諸刃の刃

所有者の人格が問われる。

 

よき所有者となり

よき使用者となって社会をよくしよう。

 

令和という新元号と共に、

経済的にも新たな局面を迎えるこの国において、

 

我々ひとりひとり如何に生きるのか。

 

如何に経済活動を成すのか問う、

大変メッセージ性の高い人物が

新一万円札の肖像となったのも感慨深いものがあります。

令和の解釈についても

さまざまな議論がなされており、

また渋沢栄一の起用についても賛否両論さまざまです。

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令和という時代と渋沢栄一の新紙幣の起用の未来

日本最古の国書と言われる

万葉集にその起源を持つ新元号である令和

 

「人々が美しく心を寄せ合中で、文化が生まれ育つ」

 

という意味が込められているそうです。

そんな新時代の日本を象徴する

紙幣の肖像に選ばれた、

中国の古典に根ざす思想を重んじた渋沢栄一

一見相対するようですが、

万葉集もまた中国の影響を多分に受けて

確立したであろう日本の古典文化の集大成の一つです。

 

それは文化融合の産物

であると考えると納得できます。

人々、を広く世界人類の観点で捉え、

国粋主義からグローバルに視野を広げて生きることが当たり前な新時代の到来。

 

広範囲な人的ネットワークの構築に

長けていたとされる渋沢栄一が示唆するもの。

 

それは、多様な文化背景

交流から生まれる価値観の多様性を受け入れること。

 

開放的視点で自身のみならず

公益も求める姿勢の求められる未来を

いかように生きるのか。

 

という生き方への問いであるようにも感じます。

ひとり勝ちの時代は終焉を迎え、

共存共栄がテーマな未来への暗示。

 

渋沢栄一の起用の経緯に

そんな明るい未来を見るのは私だけではないように思えます。

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