東京都港区の「弁護士法人東京ミネルヴァ法律事務所」が、52億円の負債総額で、東京地裁から破産開始決定を受けました。
東京ミネルヴァ法律事務所は、過払い金返還やB型肝炎給付金の請求などを呼びかけるテレビCMで有名な法律事務所です。
「あんなにCMしてたのに…」と、有名企業の倒産にショックを受けた人は多かったのではないでしょうか?
今回の記事では、東京ミネルヴァ法律事務所が破産した理由について考察してみたいと思います。
目次
東京ミネルヴァ法律事務所が破産ってあり得るの?
弁護士法人東京ミネルヴァ法律事務所が破産開始。
既にホームページは閉鎖済み。
キャッシュが残っていたので覗くと、
弁護士紹介に「川島浩」とある。
記事の清算人とされている方と同一人物の模様。
続きのツイートの通り、TwitterもFacebookもアカウントも持っていたようだが、どちらも消えている。 pic.twitter.com/dGmc1bVWGG— TOBE (Named by M.Y) (@kf44lmy27) June 24, 2020
弁護士は設備投資などの固定費が必要ありませんし、売上原価が少ない業態です。
何より規範意識は高そうなイメージもあるため、破産するなんてことがあるとは、夢にも思ってなかった方は多いのではないでしょうか。
それに、弁護士…法律事務所…って、 普通の人にとっては、雲の上の存在とも言える権威のある響きですから、無条件に信用してしまいそうになります。
しかし、弁護士が破産するということは、ありえないことではありません。
過去にも弁護士法人の破産案件は複数存在しています。
★過去の弁護士法人の破産案件
2013年
弁護士法人ユニヴァーサル法律事務所(東京都)
2015年
弁護士法人フォーリーフ法律事務所(東京都)
2016年
弁護士法人リ・ヴァース法律事務所(東京都)
2018年
弁護士法人北斗(福岡県)
2018年
弁護士法人村岡総合法律事務所(東京都)
2019年
弁護士法人菅谷法律事務所(東京都)
超多い!
と言うほどではありませんが、ないことはないという数ですよね。
相手が弁護士だから…と信頼しきることは、危険なようですね。
依頼者が気をつけることは、財産を預けたままに(預り金を渡す)しないことは最重要事項ですし、万が一のために弁護士賠償責任保険に加入しているかどうか確認することも大切です。
東京ミネルヴァ法律事務所のCMが多かった理由は?
東京ミネルヴァ法律事務所は、過払い金ビジネスが中心でした。
つまり、ターゲットとなる顧客は多重債務で苦しむ方なわけですから、リピート客というのを期待できないのです。
法律事務所が多重債務の方を一度救えば、その方は2度と来ませんからね。
ということは、新しい多重債務の方を取り込むために、広告が常に必要となります。
都内在住の人ならば、東京ミネルヴァ法律事務所のCMは誰でも知っているというくらいテレビやラジオで繰り返し、流されていました。
東京ミネルヴァ法律事務所は、借金とは無縁の人生を送ってきた人の耳にまで擦り込まれるほど、広告を打ち続けてきたということですね。
つまり、それ相当の広告費をかけていることを意味します。
それにしても、52億円の負債ってすごい金額ですよ。
かなり長い期間に渡って、採算が取れないまま業務を続けていたということになります。
この1〜2年も広告は打っていましたし、赤字の状態で新規の依頼者を募っていたということになります。
当然、金融機関からの融資も受けていたと考えるのが自然だと思いますが、この財務状況でどうやって?と思いますよね。
粉飾決算をしていた可能性もあるのかな…と思うとおそろしいです。
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東京ミネルヴァ法律事務所が破産した理由は?
あら、ミネルヴァ法律事務所が破産ですか。
品無くCM流してたけど、過払い金請求なんて事務員が手続きして弁護士の名前載せるだけの仕事だし、悪く言えばそれ以外の受任が無かったんだろうね。
それより、仕事で毎日見る正義の女神テミス像が、どうも目隠しされたノスフェラトゥに見えて仕方ない…w pic.twitter.com/FnyyahWC28
— いなかのたぬちゃん (@tanuminmin) June 24, 2020
過払い金返還請求ができるという弁護士事務所のCMは、東京ミネルヴァ法律事務所だけではなく、他の法律事務所のCMもけっこうしつこいなぁと前から思っていました。
私の地方でよくCMを見るのは、アディーレ法律事務所ですね。
そんな莫大な広告費を費やしている法律事務所ですが、正直、「過払い金返還って誰に関係あるの?」って多くの人は思ってるでしょうし、私自身は、必要としている人の話も聞いたことないです。
過払い金返還請求業務は、はたしてそんなに需要があるのでしょうか。
サラ金が問題となったのは、二昔ほと前の話だと言われています。
東京ミネルヴァ法律事務所の破産の理由は、「新型コロナウィルス感染拡大の影響?」と思っている人も多いようですが、コロナだけが原因というわけではないと思います。
もともと経営が傾いていた、もしくは計画破産しようとしていたところで、コロナによってトドメを刺されたというところかなと思っています。
東京ミネルヴァ法律事務所と武富士との関係性も
まだよく理解できてないけど
ミネルヴァ法律事務所は武富士とタッグ組んでて過払い金対象者と一緒に武富士に過払い請求してたけど実は裁判自体両者のプロレスで依頼人から着手金取りまくってさらに絞り取ってたって事?— 平家もやし(シルバー人材センター) (@MoyaShameimaro) June 26, 2020
さらに(2020年6月26日)の情報では、ミネルヴァ法律事務所が消費者金融の武富士とも関わりがあった可能性も話題になっています。
消費者金融の金利は法定金利を超えた分に関しては裁判をすれば確実に勝てる案件としても有名ですから、多額のCMを打つ価値は当初はありました。
ですが、そのお金を貸し付けていた消費者金融と法律事務所に真偽の程はまだハッキリしていないとは言え、グレーかブラックに近い形で報道され始めているというのは驚くべきマッチポンプです。
この先もまだまだ大きな事態の片鱗が出てきそうな予感もします。
東京ミネルヴァ法律事務所の破産の理由のまとめ
これは、胡散臭いね!負債金額 51億円は異常!24日、東京ミネルヴァ法律事務所が破産した。
過払い金請求やB型肝炎訴訟CMをがんがん流していた所だ。
頭の良い人間の集合体だから計画倒産の臭いがぷんぷんする!
51億円の負債の中身が知りたい。 pic.twitter.com/o2EyV5NHX0
— 😅村雨豹介のひとこと言わせて! (@murasamehiyosuk) June 24, 2020
今回は、東京ミネルヴァ法律事務所の破産に関する情報をまとめてみました。
破産は、どんな業種でも起こりうることですし、正当に存在する制度です。
しかし、多重債務の方を顧客としている法律事務所が計画的に破産をし、お金のことで辛い思いをしている多重債務の方をさらに苦しめたのならば、許しがたいものであると、私は感じました。
借金などで人生が狂おうとしているクライアントを助けます!とCMを流しておいて、助ける相手よりも先に倒れるようでは本末転倒と思えるニュースでしたが、今後また大きな動きがあれば別の記事として紹介させていただきたいと思います。
今回の記事も最後まで読んでくださってありがとうございました。
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