「東京差別」という言葉は聞いたことがあるでしょうか。
むしろ東京に住んでいる人が地方に住んでいる人に対してマウントを取りがちな印象がけっこう根強いため、東京に住んでいることがデメリットに働くことなんて珍しいと感じた人も多いのではないでしょうか?
新型コロナウイルスの感染者は緊急事態宣言が明けた今もなお猛威を奮っていますが、現在は感染者のほとんどが東京都と言っても過言ではありません。
冷静に考えれば東京都だけで1400万人もいますし、東京の広さは都道府県の中でも45番目の広さ、いやワースト3に入る狭さに人口が密集しているので無理もありませんが…。
その状況の中で、地方の人が、ネット上で「東京叩き」をしていると言われています。
今回は、そんな東京差別の実態について調査したいと思います。
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東京差別って何?
本当の東京人は地方民にあれこれ言えない。少し変なこと言ったら、鬼の首を取ったように田舎をバカにされたって発狂されるのが目に見えてる。
あと、まずその土地をよく知らないことにはバカにしようがない。地方をバカにできるのは地方から出てきて地方をよく知ってる、上京者なんですよ。 #東京差別— 鈴木 鮎 💨 (@reitou1P) June 29, 2020
なんとなく「東京差別」って語感だけにピックアップすると有名な曲の「東京砂漠」を連想しそうでいて、なにかの新曲かな?と思った人もわずかに居そうです。
しかし、「東京差別」はそんなポジティブな使い方では無いこともご存知だと思われます。
「東京差別」というキーワードで検索をかけてみましたが、ヒット件数は少なく、私たちの間で浸透しているワードではないようです。
これはメディアが作った表現であり、これから流行らせようとしている用語なのかなと思いました。
実際に東京に住んでいる人でも今の時代は地方の人を馬鹿にする人は激減していますし、そのような人は実際地方をしっかりと知っている人であるということも上記のつぶやきには有りましたが、その部分に共感する東京の人も多いのではないでしょうか?
しかし、実際にツイッターでは、地方の人が新型コロナウイルスの感染者の人数が多い東京に対して、嫌悪感を抱き、批判的な投稿をするという風潮は広がっているようです。
東京差別は地方民の嫉妬?
東京差別とか
「へ?」って感じ
感染者増えてる地域から、ほかの地域に移動しないっていうのは差別でもなんでもなくってただの感染予防だから普通なのでは?
何も考えなく移動しちゃうのを咎められるのは致し方ないよ…。— せい丸24w (@1027seimaru) June 29, 2020
実際問題、東京にいる人への差別というよりも区別に近いのかもしれません。
だって最も感染者が増えている地域ですから。
しかしながら日本の場合、最先端の娯楽も大企業もすべて東京に集まっていますよね。
ですから、仕事で一旗上げるにも、人生を十分に楽しむにも、「東京に出なきゃ始まらない」という感覚は、日本人はみんなあると思います。
正直、今の時代であればそれほど東京に固執せずとも何でも始めることは出来ますが…。
東京に住んでいるという優越感は地方民には苛立ちも?
ああいう人達が悪し様に罵ってるのは、生まれてから死ぬまで東京に住んでて、今も以前からも東京から出ない東京人の話じゃなくて、好きな時に東京に行って好きな時に帰ってくる、よそ者になった自覚を持たない同郷者の話。それでも、一括りで「東京の人」になっちゃう。 #東京差別
— 鈴木 鮎 💨 (@reitou1P) June 29, 2020
上記のつぶやきは何気に東京差別の本質を的確にとらえているように感じてしまいます。
そして、地方で生まれ育った人にとって、東京に出るということは、それなりにハードルが高く、なかなか自分が生まれ育った土地を遠く離れることは簡単ではありません。
また、地方と言っても一括にできるわけではなく、その「都会度」や「田舎度」のレベルには、歴然たる差があります。
田舎暮らし、都会暮らし、その中間、それぞれの生活に利点と欠点はあり、どこで暮らす人生を豊かだと感じるかということは、個人の好みです。
が、しかし!
なぜだか日本人は、都会に住んでいるものほど、優位に立っているようなカーストを日常生活の中でひしひしと感じます。
地方者同士でも、なんとなく、より都会に住んでいる人は、より田舎に住んでいる人より上から目線なんですよね。
ですから、東京在住の人が、東京在住者以外の人を小馬鹿にしてきたことは事実であり、地方者のそのストレスが、新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに爆発したというのは事実だと思います。
東京を危険視する地方民の声
東京差別か…気持ちはわかる。、東京の人来ないでって感じはある。でもどの土地から土地へでもそうだが一定数、自分の暮らすエリアじゃないからマスクしなくていーやー気をつけなくてもいっか〜っていう無責任な人たちいると思う。観光業での行き来はもう少し厳密に指導すべきじゃないかなー。
— 碧 (@midorimidorino) June 29, 2020
今年問題として大きく取り上げられている感染症に対する不安が蔓延するようになってからというものの、ぶっちゃけ「都会であればあるほどヤバイ」と感じる人が増えています。
ですから、感染症に関する問題となってからは、都市在住の人と田舎在住の人の立場は逆転することとなり、田舎の方に住む人ほど、感染の予防的には有利!という状況になりました。
私は、兵庫県の明石市在住で、明石駅の駅前に住んでいます。
兵庫県自体、全国的に見て、現在の感染者数は多くはありませんが、その感染者のほとんどは神戸市です。
自分の感覚としては、自分の住んでいるところは「まぁ安全かな」と思っていたのですが、明石市の中心から離れた場所に住んでいる友人から見れば、明石駅前は十分に危険地帯であると感じているようでした。
ですから、とりわけ、感染者が多く、なおかつ三密を避けることが不可能に近い東京は、地方の人から見れば、ありえないくらい怖いところであるように感じます。
また、長年抱えてきた理不尽な劣等感から、日本中の地方者が心の底で「ざまぁみろ!」と思っていることも確かでしょう。(笑)
しかし、地方の人にとっても、都市部での感染拡大は他人事ではありません。
都会の人が、地方に観光や帰省でやってくることによって、比較的安全な生活が脅かされることになるのです。
地方の人が、都会に住む人をシャットアウトしたいと思うのは、当然の心理なのではないかと思います。
東京差別のまとめ
まともな都民ならこのご時世、帰省できないのは仕方ないって思うはず
東京差別ってワード、都民はもちろん他県の人たちにも失礼だよな…— はらぐろのミヤたん (@Miyatan_Jinro) June 29, 2020
今回は、今、気になるワード「東京差別」に関して、田舎者の目線から考察してみました。
上記のつぶやきの通り、「東京差別」という言葉は、東京都民に対してだけでなく、他県に住む地方の方々に対しても失礼な表現に当たるかもしれませんね。
ですが、今の状況は地方に住む人の視点の方が今の時期は視野を広く見えることもありますし、危機感は都会に住む人よりも敏感になっている人も多いです。
「東京差別」という表現自体は、メディアが生んだ被害妄想かなと思いますが、私たちの意識下には強く根を張っている感覚なのかもしれません。
しかし、一丸となって新型コロナウイルスの感染拡大と戦わなければならない今、田舎者と都会者が不毛な論争をしている場合ではありません。
仕事や旅行など、ある程度、普通の日常生活を送ることを大切にしながらも、新型コロナウイルスの感染拡大の防止には十分に留意していただければと思います。
今回の記事も最後まで読んでくださってありがとうございました^^
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