NHKの番組がこの頃攻めすぎです!
5才児のチコちゃんが
「ボーっと生きてるんじゃねーよ!」
と派手に突っ込みまくるクイズ番組
『チコちゃんに叱られる!』
やヒューマンドラマにゾンビ要素を加えたシュールすぎるドラマ
『ゾンビが来たから人生見つめ直した件』
など、今までのお堅いイメージのNHK
とはかけ離れた番組で色んな意味で話題になっています。
NHK教育もEテレに名前が変わってから
『デザインあ』や『Eテレ2355』など
シュールな番組が増えて
「ずいぶん攻めはじめたなぁ」
と思ってたんですが
ここに来てテレビ業界の本丸NHKも負けない攻めっぷりを見せ始めました。
そんな動きの中
1月18日からオンエアされたドラマ
『トクサツガガガ』
がその攻めっぷりを更に色濃くしています。
オリジナルドラマである
ゾンビが来たから人生見つめ直した件
とは違い漫画原作付きである
トクサツガガガですが、
漫画の時点で他の作品とは一線を画す内容でしたので期待していました!
そして、いい意味で裏切ってくれました。
そんなトクサツガガガも
放送が半分終わってしまいましたが
ラストに向けてまだまだエンジン全開でNHKワールドを突っ走ってくれています。
今回はトクサツガガガについて解説していきたいと思います。
毎回ドラマを見ているかたでも、
見逃してしまったかたでも
トクサツガガガを楽しめる記事になっております。
ぜひ最後までご覧ください。
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トクサツガガガってそもそも何?オタクが主人公?
トクサツガガガは
ビッグコミックスピリッツで
2014年から連載している
丹波庭(たんばにわ)さん原作のNHKドラマです。
特撮オタク女子の主人公、
仲村叶(なかむらかの)が特撮を通して
日常の問題や疑問を乗り越えていくコメディードラマ。
商社勤めの隠れオタク、
中村叶はピンチに陥ると
脳内に宿る特撮ヒーローが現れて
様々なアドバイスをしてくれピンチを乗り越えていきます。
彼女を取り巻く人物たちもキャラが濃い!
特撮オタク友達の吉田さんや
小学生のダミアン、
少女向けアニメ『ラブキュート』が大好きなこわもて任侠さん。
アイドルオタクの北代さんや
ミヤビさんなどオタクたちが勢ぞろい。
『オタクあるある』や
『特撮あるある』も絶妙にブレンドされて妙に目が離せません。
じゃあオタクを全面に出したドラマなのかっていいますと、そうでもありません。
仲村叶は、
女の子らしくあってほしいという
母親の影響でオタクをひた隠しにした生活を送ってます。
アイドルオタクであることが原因で
問題を起こしてしまった
北代さんとミヤビさん。
特撮の世界に入ることで
現実を前向きに生きようとするダミアン
(小学生ですけどね)
みなオタクであることが
一つの生きがいであり一つの悩みである人たちばかり。
私もそうですが、
大きさこそ違えども声を大にして
「好きだ」といえないものって誰にでもあると思うんですよね。
私の場合、
何でも収集してしまう癖があります。
周りの友達がはまっている漫画やゲームは得意げに話したりしますが、
自分らの世代(35歳)より前の漫画
『仮面の忍者赤影』や『男おいどん』
とかは一人でこそこそ読んでました。
貨幣や切手を集めていたことは
誰にも言ったことがありませんでした。
だって『さるまたけ』の話をしたって
誰もおもしろいと思ってくれないと思っていましたし
『昭和27年の10円玉は2種類あるんだぞ』
なんて言っても距離を置かれるだけだ、と思っていましたから。
日本人って特にそうだと思うんですが、
空気を読む人種なんですよね。
外国のかたはオープンにしてお互いを知り合うのに対し、
日本人はあらかじめ予防線を張りたがる。
予防線を張ることによって
摩擦や軋轢をなくすわけなんですが、
反面好きなことを公言できない
ヤキモキとした一方的なわだかまりをもってしまう。
別にオタクとオタクじゃない人が
違う人種だとは言いませんが、
そこに変な『溝』ができてしまうんですよ。
あくまで一方的になんですが。
ひと昔前に『電車男』が流行りましたが、
トクサツガガガほど『溝』を意識した作品ではありませんでした。
トクサツガガガがオタクの内面をえぐり出す作品だからこそ、
隠れオタクと呼ばれる人たちが多い昨今の世の中で話題になったといえます。
実際視聴者から
『反応がリアル』
『言い方がガチ』
などの反響が多数寄せられているのも
このドラマがいかにリアリティあふれるドラマなのかを如実に表していると言えるでしょう。
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ロケ地は?特撮は本物?気になるネタ深堀り!
トクサツガガガは
2018年の終わりに撮影されており、
既にクランクアップしています。
撮影場所はほぼ愛知県で名古屋市内での撮影が多かったようです。
愛知県。
とりわけ名古屋での撮影が多かったのは
どうも名古屋が積極的に撮影場所としてPRしているからのようです。
名古屋には
『なごやロケーションナビ』
という名古屋市のが外郭団体があり、
そこで年間100本ものロケ撮影の支援をしているようです。
今回も栄のシンボル『オアシス21』や
ショッピングモール『アスナル金山』
おもしろいところだとおもちゃ屋の
『おもちゃのミッキー曙店』など名古屋で撮ったフィルムの多いこと!
また、『獅風怒闘ジュウショウワン』や
『救急機エマージェイソン』など
架空の特撮シリーズが多数出ていますが
全て特撮大手の『東映』が全面協力しているというんですから気合の入りようがすごいです。
確かに特撮部分の出来を見ますと
細部までこだわったディティールで
本物感がハンパないのがお分かりいただけると思います。
ちなみに第4話でアイドルユニット
『BeeBoys』が歌う『なごやめしのうた』って
実在するご当地アイドルグループ
『BOYS AND MEN』が2017年に発表した実在する歌だったりします。
そして『獅風怒闘ジュウショウワン』のヒーロー、トライガーとセロトルの声の担当が
『BOYS AND MEN』のメンバーだったりとところどころにネタがちりばめられているのも
トクサツガガガの見どころじゃないでしょうか?
他にもおすすめの記事がありますので、ぜひこちらも読んでみてください
⇒バンクシーが香川県に?高松にネズミのイラストが?絵は本物なの?
トクサツガガガのロケ地は?視聴率と話題性の理由は?視聴者の反応ものまとめ
トクサツガガガについて
まとめてみましたがいかがでしたでしょうか?
トクサツガガガは単なるオタクドラマとは
切り捨てれないドラマだと思っています。
脳内に特撮ヒーローを作り上げて
ピンチを乗り越えるなんて
オタクの発想だと思われるかもしれませんが、
誰にでもそういう気持ちってあるんだと思うんですよね。
それが好きな人であったり、
趣味の延長であったり、
単純に利害や打算で乗り越える人もいるかもしれません。
でも、それぞれ自分の中のベストと
思える方法で乗り越えてくのであって、
やる気や生きがいってのも同じ理屈で出来ていくんだと思います。
それがたまたま他者には受け入れがたい
オタクという分野だからこそ
主人公たちが葛藤していき、
様々な切り口で物事をとらえていける。
トクサツガガガは確かにコメディー要素の強いドラマではありますが、
メッセージ性の強いドラマになっていると言えます。
トクサツガガガの今後の展開に期待したいです!
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