2019年7月9日、かつての大手WEBサイト「漫画村」の元運営者の一人である星野ロミさんが、フィリピンの移民局によって逮捕されました。
漫画村の運営者グループの全容は解明されておらず、今後の捜査の進展が焦点となっていたなかで、星野ロミさんが逮捕されたことは、グループの解明に向けた大きな一歩と言えます。
それで今回は、
「漫画村とはどんなサイト?」
「逮捕された星野ロミさんとは何者なのか?」
「漫画村に似たサイトがあるけど、あれは大丈夫なの?」
といったお話に焦点を当てていきたいと思います。
色々な視点から調べましたので、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
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星野ロミが運営していた漫画村とは?
かつて、多くの漫画が無料で読めるということで、口コミで利用者を急激に伸ばしたWEBサイトがありました。
それが「漫画村」というサイトで、2016年~2018年4月まで(現在は閉鎖)ワンピース、進撃の巨人等の人気漫画7万冊以上を無料掲載していた海賊版サイトになります。
月間アクセス者数はなんと1億7000万人(2018年3月)にものぼり、広告収入は月に5000万~1億円とも言われています。
…しかし数多くの漫画が違法アップロードにより無料掲載されている傍らで、非常に多くの著作権侵害が行われており、その被害推定額は3000億以上と言われています。
漠然とすごいサイトだったんだろうなと調べてみたら、思っていた以上の集客と爪痕を残していたモンスターサイトだなと改めて実感しました。
⇒星野ロミの逮捕の理由は?国籍や経歴も!漫画村のクローンサイトは閉鎖?
⇒漫画村が復活?不正広告とモラルを疑う存在意義!海賊版の与える作家への影響は?
⇒2019コミケの開催日と五輪と開催地問題は?当日のカタログやコスプレも!
星野ロミとは?逮捕された理由や国籍・経歴など
星野ロミさんは27歳(2019年7月の拘束時点)で、WEBプログラマーであり、2009年頃開設の「キジダス」をはじめとした、様々なまとめサイトの管理人として、ネットでは有名な人物でした。
まとめサイト以外にも、配信サイトや違法サイトなど、様々なWEBサイトを幅広く運営していたようです。
ちなみに、違法サイト関連で数多くの逮捕歴もあり、かなり刺激的な生活を送っていたようです。
本人いわく、最高月収は300万だとか。
あれだけのアクセス数を手段を選ばないとは言え、叩き出しているので実際はもっと稼いでいたようにも思えますが…。
最後の方では漫画村のサイト運営に携わり、こちらでさらに甘い汁を吸っていた模様です。
しかし、著作権をまもるために政府が海賊版サイト対策についに本腰をあげました。
海賊版サイトの閲覧ができなくなるように、各プロバイダーにたいして、アクセスを遮断するサイトブロッキングを要請したのです。
2018年5月14日、悪質とみられる海賊版サイトに対し、福岡県警察が著作権法違反容疑で捜査を開始したことを複数のメディアが報じました。
このようにして、海賊版サイト漫画村の運営者たちも逮捕される対象となりました。
そして今回、日本大使館より要請を受けていたフィリピン入局管理局により、逃げ隠れてしていた星野ロミさんが逮捕される、というニュースが世に出ることとなります。
星野ロミさんは名前や顔立ちが特徴的で、日本人なのかどうか気になる方もいるとは思いますが、詳細な生い立ちやプロフィールが未公開であるため、現状では不明のままです。
「netgeek(ネットギーク、記事を配信するサイトだがフェイクニュースも多いと言われている)」によると、彼は「ドイツ」と「日本」のハーフとの記事も。
これもやはり確証にはいたりません。
国籍についてですが、こちらも未だ未公開です。
フィリピンの報道によると、日本以外にもドイツとイスラエルの国籍も保有している三重国籍保持者だとか。
しかし、星野ロミは今後、フィリピンから日本に強制送還されるとのことですので、国籍は日本なのでは?とも言われています。
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星のロミが運営した漫画村のクローンサイトは閉鎖?
漫画村が接続不可能になってからこれまで、いくつかのクローンサイトが出現しています。
肝心の中身の出来ですが、本家漫画村に及ばないまでもかなり善戦しているものや、遠く及ばないもの、様々です。
ちなみに本家のUI(ユーザーインターフェース)の出来は非常によくできていたようです。
使い勝手は非常に良かったらしく、それが急激に利用者を増加させた一因とも言われています。
クローンサイトにはウィルスや、仮想通貨マイニングのスクリプトが設置されているなど、リテラシーが不足している方や、パソコンに慣れていないのに違法サイトに興味を持つ人にとっては罠にかかりにいくようなものです。
なので、興味本位からのぞきに行くのは推奨できません。
また、今後のクローンサイトの動向ですが、漫画村と同様、閉鎖されるのは時間の問題かと思われます。
閉鎖に追い込まれるまでには様々な経由を経て、実行されるのですが、大前提として重要な土台になるものはクローンサイトの周知徹底です。
このような違反サイトは世間に広く知れ渡ることにより、民間なり国なりが閉鎖の流れに着手する、という流れが基本となります。
クローンサイトにユーザーが続々と集まり始め、著作権に抵触する運営(違法なサービス)を続けている限りは、まもなく閉鎖に追い込まれるかもしれませんね。
星野ロミの漫画村やクローンサイトが閉鎖されても…おわりに
クローンサイトの存在を見る限り、海賊版はおそらく今後も、どれだけ潰したところで絶え間なく出てくると思われます。
漫画村に限らず、完全に阻止したいのであれば、インターネットを絶滅させる、くらいの対策が必要になってくるかもしれません。
もはやこれからは、国も出版業界も「海賊版をなくす」のを目標にするのではなく、「いかにして無料で見られることを前提に他で収益をあげるか」を考えていく方が良い時代に突入しているのかもしれませんね。
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