ホリエモンこと堀江貴文氏が一か月後に迫った2020年の東京都知事選に出るのではと取りざたされています。
NHKから国民を守る党の立花党首は先月に堀江氏に会ったときに選挙ポスターを見たと語っています。
現東京都知事・小池百合子氏の再選にとってホリエモンの登場は脅威になるのでしょうか。
そして堀江氏が本当に都知事になってしまったら、2020年以降の東京はどうなってしまうのでしょうか。
彼の過去やもうじき出版される著書などをヒントにそれを探ってゆきましょう。
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ホリエモンは出馬するの?
・都民が選ぶ2020東京都知事選候補
1.小池百合子(現職)
2.堀江貴文 (YouTuber) ←自民党公認w
3.桜井誠 (日本第一党党首)
4.山本太郎
5.七海ひろこ(幸福実現党広報本部長)
6.立花孝志(NHKから国民を守る党党首)誰か!さあ選べ!!
都知事選、立候補者出揃う!https://t.co/5rhUrncdir pic.twitter.com/5ZZZYBOnSu
— 🎌358ちゃん🎌 (@max358japan) May 24, 2020
そもそもホリエモンは本当に出るのでしょうか。
昨日5月24日の現在、ホリエモンこと堀江貴文氏はまだ来月告示の東京都知事選への出馬表明を明らかにしていません。
一方で、5月20日の自身のYouTubeチャンネルでは、都知事選をネット投票にするよう小池現都知事に呼びかけています。
これには2つの正反対の受け取り方ができるでしょう。
つまり自分に票が流れやすいように選挙法を変えてほしいという宣戦布告か、または逆に自分は気楽な部外者であることを告げる不戦の意思なのか。
いずれにせよ都知事選に関する自身の騒ぎを楽しんでいることは確かでしょう。
そんな中、N国党首の立花氏が選挙ポスターを見たと言ったことで、堀江氏が都知事選に出る可能性が一気に高まりました。
おそらくこの発言は堀江氏の同意あってのことではないでしょうか。
だとすれば彼はすでに選挙戦略に入っているといえます。
出馬表明を先延ばしにし情報を小出しにすればスキャンダルはふくらみ、出馬前から大いに注目されることになるからです。
そして何より、5月30日に発売される著書のタイトルが『東京改造計画』。
内容も東京を変えるための37の提言になっています。
これは堀江氏が遅くとも2020年の年初から都知事選立候補の意思を固めていたことを物語っているのではないでしょうか。
逆にこれだけの伏線があって出ないのであれば、彼の人気やカリスマ性は一気に落ちるはずです。
堀江氏が立候補するのかというより、立候補しない理由が見当たらないというのが現状ではないでしょうか。
ホリエモンがトランプ大統領に似ている部分
●堀江貴文氏 ●元祖 改革。
●東京都知事選挙!ホリエモン新党が、立ち上がりそうですね。
●5月26日 14時、都内某所記者会見?●東京都改革計画
●生きる為にたちあがれ!●経済不安で先行き不透明な乱世だからこそ、いままでにない斬新な考えをもつニューリーダーが必要ではないでしょうか? pic.twitter.com/LxUMruSal6
— くりはら博之 NHKから国民を守る党 (@NHK52412647) May 22, 2020
ホリエモンが東京都知事になったら東京や都民の暮らしはどうなるのでしょうか。
それを考えるためにも、堀江貴文氏の人生をザっと振り返ってみましょう。
ホリエモンはそもそもプログラマー・今でいうWEBエンジニアでした。
東京大学を中退後、友人と企業のホームページデのザインなどを手掛ける会社を起業。
稼いだお金を元手に企業買収を繰り返す・いわゆるM&Aで莫大な資産を獲得。
プロ野球球団やテレビ局を買おうとして騒がれたのもこのころですね。
2005年ごろから転落が始まります。
衆院選に立候補も落選。
さらには粉飾決算などの容疑で逮捕、2年超の実刑判決を受けます。
ところが2013年の出所後から大復活。
ブログ運営や著書のヒットなどで再び財を成し、今も宇宙ロケット開発などで世間の注目を浴び続けています。
しかしホリエモンは実業家として本当にすごい人なのでしょうか。
私は個人的にそうは思いません。
彼は実業家というよりいわゆる虚業家といえるでしょう。
一番分かりやすい例がトランプ大統領です。
彼は優秀なビジネスマンだと自ら言い張っていますが実際はそうではありません。
彼は土地の売買やカジノ運営などビジネス面では無数の失敗を続けてきました。
しかし話題作りで得た名声をお金に換える方法・つまり肖像権ビジネスで財を成しました。
つまり商品や商業施設などにトランプという名前をつけさせることでお金を得ているのです。
ホリエモンはトランプ大統領ほど露骨ではありませんが、名声をお金に換えるというトリックスターという点で同じでしょう。
彼の著書や会社運営はどこまで彼が手掛けているのか、世間の誰もそれを知りえません。
では、ホリエモンはトランプ大統領のように危険なポピュリストになるのでしょうか?
ホリエモンは宗教も思想も持たない新たな時代の政治家
これでお分かりだと思いますが仮に堀江貴文氏が都知事選に出て当選したら公約が果たせるのか?この内容で賛同出来るかも疑問がありますね。これは4年前の小池都知事の出馬の時と変わりませんね。(因みに小池都知事は公約達成はゼロ!!) pic.twitter.com/DFXZM9cDgT
— 令和の氏子 (@tokunino21) May 21, 2020
ホリエモンが東京都知事になったら、2020年・ポストコロナ時代の東京はどうなってしまうのでしょうか。
それを探るために来週発売の著書『東京改造計画』から彼のマニュフェストともいえる37項に渡る提言を見てゆきましょう。
私が気になったのは次の5項目。
・パーソナル・モビリティ推進都市に
・江戸城再建
・大麻解禁
・東京都をオール民営化
・限りなく生活コストを下げる
これらを見て明らかなようホリエモンは徹底した合理主義者です。
リアリストであり個人主義者。
政治的には超リベラル・急進左派になります。
一見すれば、橋下徹・元大阪府知事とよく似ています。
しかし私が見るに橋下氏はリアリストの皮をかぶった右翼。
合理的な道筋をつけた上で人を愛国主義に導くようなタイプです。
いわば「これは科学なんですよ」と訴えながら宗教に勧誘している信者に近いものがあります。
それに比べればホリエモンは良い意味で思想的には軽く、信頼が持てます。
が、それだけに『江戸城再建』という項目が気になります。
ネトウヨなどが大喜びしそうなこの項目は浮いています。
堀江氏は衆院選の際に自民党から擁立された過去を持ち、今回の都知事選でも自民との近さが報じられています。
もし自民色や保守性が出てしまえば、彼の魅力は大きく消えてしまうでしょう。
一方で、堀江氏は血も涙もない非情な人というイメージもつきまとう人です。
合理性や効率に合わなければ人を切り捨てるようなタイプに見られています。
そこで注目すべきは最後の項目『限りなく生活コストを下げる』です。
ここには明らかに貧困対策があり、生活コストを下げることで低所得者層への最低限の生活保障を実践したいという意思が感じられます。
実際、かなり前からベーシックインカムが必要だと訴えていました。
また、堀江氏は2年以上の服役生活を送っており、そのさいは主に高齢受刑者の介助に当たっていたそうです。
であれば、社会の底辺にいる人間への共感力は少なからずあるでしょう。
アフターコロナの新時代、堀江貴文氏のように未知数の政治家が社会実験のように私たちの暮らしを変えるようになるのかもしれません。
もちろん先に書いたよう彼はトリックスターでもあり、多くの矛盾を抱えています。
都知事になったとたん現東京都知事・小池百合子氏のように振舞いだしたら彼の名声は一夜のうちに消えることでしょう。
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