ゴーストレストランを皆さんご存知でしょうか?
ちょっとしたホラー映画のタイトルのような名前ですが、今流行りつつあるレストランの形態のことを指します。
皆さんレストランと聞くと店舗に足を運び、席まで案内され、注文をすると席まで料理を運んでくれる…
想像するレストランって大体こんな感じでしょう。
実はゴーストレストランは客席だけではなく店舗自体も持たないレストランのことを指すんです。
それを聞いただけでは
「店舗がない?」
「お客さんはどうする?」
「調理はどうするの?」
「通販?デリバリー?」
なんて疑問が沢山沸いてくると思います。
ですが、これらを全てクリア出来るシステムを使った全く新しいレストランで、アメリカでは2013年頃から既にあるサービスだったりします。
今回はゴーストレストランの仕組みを解説すると共に、そのメリットや商品価値の高さを紹介していきたいと思います。
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ゴーストレストランってそもそも何?
ゴーストレストランとは他のお店などのキッチンを間借りして調理し、
アプリなどのデリバリーサービスを使って配達する、
全く実店舗を持たないバーチャルなレストランのことを指します。
2013年にアメリカの「Green Summit Group」社が始めたサービスで、
今では自社で管理しているキッチン内で10を超えるゴーストレストランが共同で調理をしています。
なかには複数店舗の調理をこなすフリーランスのようなスタッフもいるようで、
実店舗型のレストランでは考えられない営業の仕方と言えるでしょう。
また、注文や配達に関してもウェブサイトやアプリでデリバリーサービスを展開する
「GrubHub」などで注文を受け配送もしてもらう形をとっているので
1つのレストランで必要な人員は調理師のみというとてもシンプルな構造のレストランと言えます。
2017年には日本初のゴーストレストラン「6curry」が登場しましたが、
こちらはカレーの専門店でデリバリーサービスアプリ「Uber Eats」にて注文が可能です。
「6curry」は他社の店舗を間借りして調理するスタンスでオープンしたお店で、
間借りする店舗の調査と食材の保管場所の確保さえできればすぐにでも始められるゴーストレストラの一例と言えるでしょう。
店舗を持たないという徹底的な合理化とアプリの活用という新しい形のレストランは利便性の良さから益々拡大していく市場なのは目に見えます。
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流行の最先端となりうるゴーストレストランの料理
ゴーストレストランは利便性の高さから今後拡大していく分野ですが、
料理におけるトレンドは「専門性」または「グルメ感」に収束していくと思います。
ゴーストレストランの場合、巨額な初期投資でオープンする必要がなく、
また人件費も最小限で済むため今までの飲食業界では考えられないようなとても低いハードルでオープンすることが可能になりました。
つまり「飲食業界に誰でも参入しやすくなった」反面「他社との差別化」が
事業を拡大させていく上でとても重要な要素となってくるのです。
「低いハードル」で「差別化」が必要になった場合、専門性をもたせたお店というのは1つの武器になります。
またバーチャルなレストランであり、
かつアプリを通しての注文で詳細な客層やリアルな反応を即座に読み取れることで
商品の改良や新商品の開発への一歩が踏み出しやすい環境だと言えます。
私は学生時代複数の飲食店でアルバイトをしたことがありますが、客層や料理の改善点を取り入れることは簡単ではなかったと体感しました。
飲食店では「リピーターは何割か」「どういった人に好まれている料理か」などの店の根幹に関わる情報はあくまで
「体感的」に得られる情報であり大手の飲食店でさえ料理の開発、改良にほとんど利用されませんでした。
立地条件がよくお客様が多数来店するお店は多少味に問題があっても繁盛するものですが、
ゴーストレストランのように立地条件が同じ場合
「如何に他店にないものを提供するか」
「如何においしいものを提供するか」がカギとなってきます。
事実、日本でのゴーストレストランの先駆者である「6curry」はカレーに特化し、
客層を的確に捉え商品の開発、改良をおこなってきたおかげでゴーストレストランオープンの一年後には実店舗をかまえるまでに成長できたのでしょう。
ゴーストレストランが料理のトレンドとなっていくのはそう遠くない話になりそうです。
ゴーストレストランって何?グルメ感が凄い!専門性の強さが流行る?のまとめ
ゴーストレストランについて紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
日本国内におけるゴーストレストランの市場規模は正直まだまだ小さいと言えます。
ですがハードルの低さと客層のつかみやすさから今後算入するかたは増加していくと確信できます。
皆同じ条件でオープンするからには「独創性」や「味の追求」、「料理のトレンド」は必然となります。
今後料理の流行は「大都市」からではなく「スマホ」から発信されていくようになるのではないでしょうか?
ゴーストレストランの今後に期待しましょう。
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