今日(2020年5月7日)の夜から突如知名度を上げ始めた「自粛ポリス」
このネーミングを見聞きしたあなたは「またか…」と思われたかもしれません。
先日のゴールデンウィークでも「自粛警察」や「自粛ヤクザ」などがTwitterや大手のニュースサイトでその存在を世に広めたばかりです。
新たに登場した「自粛ポリス」とは先日に話題になった「自粛警察」とはどう違うのでしょうか?
そしてどのような被害や嫌がらせがあったのか?
今回の記事では、そんな自粛ポリスの行動による被害にも焦点を当てて紹介させていただきます。
自粛ポリスとは?
#自粛ポリス #自粛警察 のトレンド見て、漫画「氷室の天地」の名言思い出したな。
人が最も残虐になるときは「悪に染まった」ときではない!
真偽どうあれ「正義の側に立った」と思ったときに人は加虐のブレーキが壊れるのだ! pic.twitter.com/sYVKsheQ4Q— らいか@情報セキュリティエンジニア (@laika_cyberlily) May 7, 2020
「自粛ポリス」はまだ生まれたばかりの言葉なので、そこまで情報があるわけではありません。
しかし、少ない情報を集めて自粛ポリスを一言でまとめると「他罰する快楽」に溺れた人という表現に僕は言い得て妙な表現だなと思いました。
この他罰する快楽に溺れて自粛ポリスと化した人たちは一体どのような行動をとるのでしょうか?
基本的な行動方針は以前からある「自粛警察」と「自粛ポリス」は全くと言っていいほど、中身は同じです。
ちょっぴりパッケージが変わっただけで売上が伸びる商品みたいな感じですね。
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自粛ポリスから受けた被害や嫌がらせは?
#自粛ポリス ある意味どうしようもなく真面目な日本人の特性が現れている…阪神淡路大震災の時、さっぽろ雪まつりで雪像を作っている自衛隊員に「こんな処でこんなことをやってる場合ですか」と訊いたリポーターがいた。日本国中、喪に服すれば気が済むのかと嫌~な気分になった。 pic.twitter.com/flyAeRQvlp
— 七涙八喜 (@superexpress109) May 7, 2020
自粛ポリスとは上記のつぶやきにもあるように、真面目すぎる日本人の特性が悪い方面にあらわれているようにも思えます。
その真面目さが、今求められている自粛要請にそぐわない人たちを罰せないことには気が晴れないのかもしれません。
何の罪もない人や恨みも無い人にキツく当たれる人は滅多にいません。
しかし相手の行動を正す時には強気になれる人はけっこういます。
そして間違った行動をしていると思われる人の行動は正してあげることが正義だと考える人はどこかしらで必ず現れるものです。
今回話題になっている「自粛ポリス」が自分の行動を正しいと思い込み、他罰的な行動をとって他人に与える不快な思いや損害は下記にまとめました。
・県外ナンバーの車を徹底的に監視する。(場合によっては車へのいたずらも)
・自粛要請を受けているにも関わらず、公園で運動している人を写真に撮って投稿してSNSで晒すような行動をとる。
・自粛期間に営業しているお店に悪質な張り紙を貼る。(エッセンシャルワーカーでも狙う)
などが上げられます。
自粛要請の期間中に自分はしっかりと家でじっとしているのに、その自分の我慢をぶち壊されたかのような恨みが原動力の1つになっているようです。
一言でいうなら、俺も我慢してんだからお前も我慢しろよ!という押し付けに近いです。
直接、自粛ポリスの横暴に文句をつけても、自粛ポリスは自分の行動が正義であると確信しているため絶対に折れないし、自分の理不尽な行動を認めないのが最大の特徴かもしれません。
自粛ポリスは絶対に正義じゃない!
自粛ポリスも簡単に言うとクレーマーでしょ。
この人たちもコロナのストレスを他人にぶつけるしかないのよ。
ある意味被害者。— アキ@リーマンアルバイター仕事下さい give me chance (@givemechance8) May 7, 2020
少しの外出や生活必需品を購入するための外出は政府からも認められています。
ですが、県境に住んでいる人が車ですぐに行ける近所のスーパーに行き、車を駐車場に止めたところを自粛ポリスが見かけて、それが他県ナンバーであれば自粛ポリスは出動します。
外出の自粛要請はステイホームとしてテレビや広告などで大々的に告知されていますが、生活における最低限の散歩や買い物は禁止されていません。
自粛ポリスの嫌がらせや監視を受けた人の中には、ほとんど自宅で自粛していながら、たまたま外出したところを狙われた人もたくさんいるようです。
偶然出会ってしまった自粛ポリスにより、車に張り紙を貼られたり、鉄パイプのようなもので車体を破壊されたりなどしたら、「何がポリスだよ!!」と自称自粛ポリスの彼らを絶対に正義とは認めないでしょう。
自粛ポリスの大半は匿名性を生かした張り紙や、ドライバーのいない車への悪質ないたずらなど非常に手口が陰湿です。
その行動によって被害者の自粛への意識が強まると本気で思っているなら頭がおかしいと本気で思います。
最低でも直接対面で伝えれば良いものを陰湿な嫌がらせという行動に「ポリス」なんてつける事自体大間違いであり、そこに正義は無いはずです。
他にもおすすめの記事がありますので、ぜひこちらも読んでみてください
⇒自粛ヤクザとは?その正体と行動の特徴!暴言や営業妨害の被害も!
⇒ネット正義マンとは?迷惑でうざいと思われる訳と自粛ムードで増える理由
⇒他県ナンバー狩りとは?いつから県外の車への嫌がらせやあおり運転が?
自粛ポリスのまとめ
#自粛ポリス
嫌がらせなんて正義でもなんなんでもない
自粛しなきゃいけないのは日本人全員分かってるし
自粛したくても
自粛できない人だっているんやしさ
県外から来た人は会社で出張できてる人が多いと思うよ
なのにさ 感染予防のために
車を壊していいわけ?
そんなの正義じゃねぇよ— 橘イチゴ ツウィペン (@TzuyuTachibana) May 7, 2020
自粛ポリスが登場する前から自粛警察や自粛ヤクザなど表現は変われども次々に他人を監視したり、時として犯罪じみた嫌がらせを実行する人たちがいました。
そして、そのような行動を起こす人たちの呼び方やネーミングが毎回変わって流行の波に乗るのは何とも言い難い複雑な気持ちになりますね。
このまま行けば、自粛ポリス同士の相互監視によって共食いが始まりかねないかもしれません。
最近のフィクションの中には勧善懲悪ならぬ善悪相殺として両方潰えて終わるような虚無感を帯びた作品が増えつつあります。
自粛ポリス自体は僕の中では「悪」よりな存在ですが、自称正義の自粛ポリス同士が共倒れする展開もまた不毛だなという気持ちが湧きます。
今の状況は自粛をすることを相互監視している状況が続き、誰も彼もがストレスを抱えています。
出来ることならだれも正義を掲げずに一般人として支えあえた方が明るい話題になるはずです。
ぜひ相互監視から相互協力が当たり前になって欲しいと思います。
今回の記事も最後まで読んでくださってありがとうございました。
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