昨今、テレビや新聞などでも度々見聞きするキーワードがあります。
それは「晩婚化」という言葉。
どこかで聞いたことってありませんか?
一時期ニュース番組などでよく取り上げられており、その時期に浸透したようですね。
欧米を始めとする先進国でも晩婚化が見られ、世界的な現象となっています。
日本では、地方より都市部で晩婚化が進んでいると言われています。
しかし、普通に生活する中で、晩婚化を感じる瞬間ってあまり無いですよね。
そこで、今回は晩婚化や女性の結婚観について調べてみました。
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本当に晩婚化が進んでいるの?
![晩婚化って実感ある?女性の気持ちで考える結婚感と婚活への印象は?](https://sanpo521.com/wp-content/uploads/2019/02/7e05b932c7e417732cdba2c8dab9d0da_s.jpg)
いわゆる結婚適齢期より遅く結婚することを晩婚といいます。
晩婚化とは、平均初婚年齢が高くなっていく傾向のことです。
内閣府が公開した平均初婚年齢を調べてみました。
1975年のデータでは、男性が27.0歳、女性が24.7歳でした。
2015年には、男性が31.1歳、女性が29.4歳となっていました。
毎年0.1歳~0.3歳ずつ、初婚の年齢が上がっていることが分かります。
日本では、確実に晩婚化が進んでいるようです。
また、結婚願望についても調べてみました。
今から6年前の資料ですが、
2013年の調査で、で20~39歳の未婚者のうち、結婚したいと答えた人は 85.2%でした。
そのうち男性 79.0%、女性 91.9%となりました。
全体の85%以上というのは高い数字ではないでしょうか。
こんなに多くの人が結婚を希望していて、なぜ晩婚化なのでしょうか。
結婚したい人ほど早く結婚するような気がしますが…。
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女性の視点における「結婚適齢期」と現実に大きなズレ
![晩婚化って実感ある?女性の気持ちで考える結婚感と婚活への印象は?2](https://sanpo521.com/wp-content/uploads/2019/02/254a529266520e7cf6edbc2299bc790f_s.jpg)
その理由は、結婚適齢期とのズレにあるのではないでしょうか。
今回は女性の立場から考えてみます。
2015年にゼクシィが発表したアンケート結果を踏まえ、
ここでは結婚適齢期を27歳と設定します。
2015年の時点で、18歳人口の半分以上が4年制大学へ進学しています。
そのうち47.4%が女子です。
大学を卒業して就職すると、
1年目で23歳ですね。
仕事に慣れて落ち着くまで3年かかると考えると、その時点で25歳。
今は転職も盛んな時代ですから、
3年目までに転職を挟むと、落ち着く頃には最高で27歳になります。
さらに
「結婚適齢期と言われる27歳までには結婚したい」
と考えていたらどうでしょう。
1年もありません。
生涯の伴侶となる男性を探すのに、1年未満って短いですよね。
しかも、これは就活に失敗することなく新卒で入社、
なおかつ1年もかからずに転職先が決まった場合を想定しています。
ここまで上手くいっている場合でも、結婚相手を探す時間は少ないです。
さらに「育児は体力が必要だから、30歳までに子供がほしい」
と考えていたらどうでしょう。
「結婚して数年は新婚気分を味わいたいから二人で過ごしたい」
という女性は多いですが、そうなると相手を探すのに使える時間は…?
慣れない土地で初めての仕事や転職活動もこなしながら、
並行して相手探し…というのは、現実的ではないと思います。
晩婚化は、今の社会に適応した結果なのではないでしょうか。
当たり前になった「婚活」
![晩婚化って実感ある?女性の気持ちで考える結婚感と婚活への印象は?3](https://sanpo521.com/wp-content/uploads/2019/02/1fa5aa318bc92233513e4fe470d352d4_s.jpg)
子供を希望する女性にとって
「20代で出産」
は大切な条件でしょう。
少ない期間で効率的に結婚相手を探したい…そんなニーズに答えたのが婚活です。
恋愛結婚したい女性たちのギリギリの妥協点でもあります。
お見合いと違い自由度が高く、
マッチングしてからは自然な恋愛に近いやり取りが出来るからです。
今では全国各地で婚活パーティーが行われていますね。
自治体が婚活パーティーを主催する事もあります。
婚活そのものが世間に浸透しているようです。
私の周りでは、いちばん早くて大学4年生(22歳)で婚活パーティへ行っている人がいました。
若さで勝負、という事らしいです。
中には就活したくないから婚活する、という人もいました。
学生のうちに婚活の話をするのも、おかしくない時代になったという事ですね。
しかし、同時に「婚活疲れ」も広まりました。
毎週のようにパーティーに参加したり、
それなのに良い人に出会えなかったりして、心身ともに疲れてしまうそうです。
中には、婚活うつになる人もいます。
自分が選んだ人に選ばれない…というケースを重ねると、自己肯定感を失ってしまうのだとか。
疲れたからと婚活をすっぱり辞めて、
趣味に打ち込んでたら結婚できたという話もあります。
婚活の長所と短所を知った上で、無理のない婚活を心がけたいですね。
当たり前じゃなくなった「結婚」
![晩婚化って実感ある?女性の気持ちで考える結婚感と婚活への印象は?4](https://sanpo521.com/wp-content/uploads/2019/02/bfb74a45616eee5ecb5a67e2629b2963_s.jpg)
その一方で、結婚はもう当たり前のものではなくなっています。
2015年の生涯未婚率は、男性が23.37%、女性は14.06%と、過去最高となりました。
その理由は何でしょうか?
内閣府が行なった調査の中から
「若い世代で未婚・晩婚が増えている理由」
という項目を見てみましょう。
男性では「経済的に余裕がないから」
が年齢が 若いほど多く、特に20代では 7割近く(68.8%)となっています。
一方、女性は全ての年代において
「独身の自由さや気楽さを失いたくないから」
が最も多くなりました。
「仕事に打ち込みたいから」
は年齢が若いほど多くあげられる傾向にあり、
20 代で 50.0%、30 代で 46.2%を示しています。
つまり、若い男性はお金がなくて、
若い女性は仕事や自由を失いたくない。
これらの理由を解決できれば晩婚、
できなければ未婚、となるのかもしれません。
しかし、最近は「結婚できない」ではなく、
自らの意思で「結婚しない」という人も少しずつ増えてきました。
結婚は通過儀礼ではなく、数ある選択の一つとなったのでしょう。
多様性が認められてきている証ではないでしょうか。
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晩婚化って実感ある?女性の気持ちで考える結婚感と婚活への印象は?まとめ
晩婚化は、日本だけでなく欧米などの先進国でも見られる現象です。
日本では、毎年0.1歳~0.3歳ずつ、初婚の年齢が上がっています。
大学進学率が増え、大卒で就職すると結婚適齢期までに結婚することは難しくなりました。
出産のことを考えると、女性は結婚をあまり後ろ倒しにはできません。
婚活は、短期間で結婚相手を見つけたい女性に合っているといえます。
結婚は数ある選択の一つに過ぎず、結婚しないという選択もあって良いのです。
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