ブラッドムーンをご存知ですか?
直訳すると「血の月」となり、なんだか不気味ですね。
ブラッドムーンは、一部では不吉な出来事の兆候だと言われています。
不吉だと言われる理由は何なのでしょうか?
そもそもブラッドムーンとは何なのでしょうか?
そこで、今回はブラッドムーン について調べてみました。
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ブラッドムーンとは?
ブラッドムーンは皆既月食の際にしか見られません。
月が地球の影に入ることによって、月が暗くなったり、欠けたように見えたりする現象が月食です。
その月が地球の影に完全に入り込むと、皆既月食となります。
ブラッドムーンは、皆既月食により月が赤銅色に見える現象、またはその月自体のことを指します。
その赤黒い色が血のように見えるので、ブラッドムーンと呼ばれているようです。
ブラッドムーンの出現には、地球の周りにある大気の影響があります。
太陽光の中の赤い光が大気を通過した時、大気がレンズのような役割を果たし、赤い光が月面を照らすため赤く見えるという訳です。
大気の状態によって届く光も変化するため、月食ごとに見え方が変わります。
赤というより、明るいオレンジ色や暗い茶色のように見える時もあります。
また、中心に近い方が色が濃く見え、その濃淡も時間の経過とともに変化していきます。
ブラッドムーンはなぜ不吉?
ブラッドムーンは不吉なことが起こる前触れだという説があります。
2018年にはなんと、同年7月28日のブラッドムーンで世界が滅亡するという説が英「Express」に掲載されました!
その根拠は旧約聖書にあります。
旧約聖書のヨエル書2章31節には「主の大いなる恐るべき日が来る前に、日は暗く、月は血に変る。」という記述があります。
この「月は血に変る」というのはブラッド・ムーンのことだと主張しているようです。
海外メディアでは、ブラッドムーンが起こるたびに「今度こそ世界の終わりだ」と報じられています。
例えば、2018年1月のスーパー・ブルー・ブラッドムーンや、遡れば2014~2015年の間に4回連続で起こった月食の際にも世界滅亡説が囁かれていたようです。
しかし、全て外れているので今回も心配する必要はなさそうです。
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ブラッドムーンが見られる日は?
2019年1月21日、アメリカで「スーパー・ブラッド・ウルフムーン」が観測されるようです。
月が最も大きく見える「スーパームーン」と、1月最初の満月である「ウルフムーン」がブラッドムーンに重なる珍しい現象です。
北米と南米では、東部標準時間の午前0時12分頃にこの現象を見ることが出来ます。
ヨーロッパとアフリカ西部でも観測できると予想されているようです。
日本では見られないのが残念ですね…。
海外へ行く予定のある人は参考にしてみてください。
次にブラッドムーンが見られるのは2021年だとされていますが、これは日本全国で観測できるようです。
ブラッドムーンの楽しみ方
ブラッドムーンは月が見える場所ならどこからでも見られます。
特別な道具がなくても、肉眼で十分に観察できるのが手軽で良いですね。
双眼鏡や望遠鏡を使うと、地球の影が少しずつ移動していく様子や、月面の色や明るさなどをより鮮明に観察できます。
ブラッドムーンは基本的に赤胴色ですが、月食の度に色の見え方が変わります。
写真を撮っておくと、次回のブラッドムーンの際に比較ができます。
今はスマートフォンでも月を綺麗に撮影できるようですね。
月の撮影に適したアプリもあるようなので、探してみてはいかがでしょうか。
時間とともに変わっていく色の濃淡をスケッチするという楽しみ方もあるようです。
また、国立天文台(NAOJ)のHPでは「月食記録用紙」をダウンロードすることができます。
それを用いて月食の記録をつけてみるのも良いかもしれません。
ブラッドムーンが不気味?なぜ不吉に見えるの?オカルト的な理由も?のまとめ
ブラッドムーンは皆既月食により月が赤胴色に見える現象です。
ブラッドムーンが不吉と言われているのは、旧約聖書の記述が原因でした。
アメリカなどの地域では2019年1月21日にスーパー・ブラッド・ウルフムーンが観測できるようです。
日本では全く見えないようですが、ネットで画像を検索して気分を味わってみても良いかもしれません。
次にブラッドムーン が見られるのは2021年とされており、これは日本全国で観測できるようです。
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