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ネット正義マンとは?迷惑でうざいと思われる訳と自粛ムードで増える理由

ネット正義マンとは?迷惑でうざいと思われる訳と自粛ムードで増える理由
あなたは「正義マン」という言葉を聞いたことはありますか?

正義マンとは、そのネーミングからして正しいことをする人のような印象を持ちます。

しかしながらYahooやGoogleで検索すると、正義マンに関するサジェストという検索候補に出てくるニュアンスは決して良いものではありません。

その関連キーワードとして並んでいたのは、「迷惑」「うざい」「転売」「2ch」など明らかに不快な感情を刺激するようなキーワードが出てきます。

そもそも正義マンとは何なのでしょうか?

どうやら読んで字のごとく~とは行かない人たちのようです。

今回はそんな正義マンの中でも特に最近増加している「ネット正義マン」について記事にまとめました。

ぜひ、最後まで読んでいただけると幸いです。

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ネット正義マンとは?


まずは正義マンについてお伝えします。

上記のSNSのつぶやきがすごくわかりやすいのですが、記事の中で文章でもお伝えさせてください。

正義マンをネットで検索するとすぐに、その意味が出てきました。

自分自身の思う倫理的、道徳的に正しくないと感じた際に、自分の正義感からさまざまな行動を起こす人

のことを言うようです。

一言でいと、自分の判断する正義感によって行動しちゃう人のようです。

説明文の中にある字面だけを読み取る文にはネガティブな印象を受けないのですが、じっくりと上記の説明を精読すると1つの欠点が見えてきます。

それは「自分自身の思う~」という主観で自己完結した客観性が極めて乏しい自己判断による行動が他人を不快にさせていると考えられます。

現実の場でも去年から「正義マン」は至るところに存在していましたが、最近の自粛ムードによる在宅率の高さから「ネット正義マン」が増加の傾向にあるようです。

正義マンが去年活躍した事例は?


2019年10月1日より、消費税率が10%に引き上げられると同時に軽減税率制度が導入されました。

それに伴い飲食業などの対象品目を扱う業種では、レジの導入飲食スペースの確保、イートイン及びテイクアウト利用者の区別など、現場では様々な混乱を経験していたということは周知の事実かと思います。

しかしわずか2%分の消費税を支払わずにイートインスペースを利用する、「イートイン脱税」行為が一時期流行することとなりました。

ネット上だけでなく地上波のニュースでも少し話題になったので、ご存知かもしれませんが、このイートイン脱税という裏技的な軽犯罪に目を光らせたのが正義マンです。

厳密には国税庁ではこのような場合、

『店内飲食か持ち帰りかの意思確認を行うなどの方法で、軽減税率の適用対象となるかならないかを判定していただくこととなります』

と明確に記載しており、そもそも違法行為にも当たらない可能性も十分にあるにも関わらずイートイン脱税」という言葉が生まれてしまいました。

上記のつぶやきにあるように、悪気なくやっちゃう人もいるくらいの行動も正義マンは意外と目を光らせているものとしてネットでは話題になりました。

このイートイン脱税行為を目撃した人間が店員に告げ口するなどして取り締まろうとする「正義マン」と呼ばれる人たちの発生も懸念されました。

実際はインターネット上でのみイートイン脱税行為を批判するに留まり、実際に行動に移した人は話題性の割には少なかったようです。

正義を押し付ける人が増加している背景


もともと「正義マン」という言葉はこれまでもインターネットスラングとして用いられており、最近では「自粛警察」とも呼ばれているようです。

最近の自粛ムードの中、あるお店はちゃんと休業をしているのに、同じ業界の別のお店は未だに営業をしている!

この各店舗の判断を見て、人は心の中では「不公平だなぁ」と思う気持ちが湧きます。

実際に僕も、通勤中に同じ飲食店でも都の要請により休業しているお店の近くで、別のお店が営業しているのを見ると経営者の危機管理意識経営存続のための苦渋の決断の板挟みだなぁと思う気持ちと不公平さも少しは実感します。

そこで正義マンはその「不公平さ」に過敏に反応するのかもしれません。

基本的な行動原則は相変わらず『自分自身の思う倫理的、道徳的に正しくないと感じた際に、自分の正義感からさまざまな行動を起こす人』です。

ネット正義マンの心模様と人の公平性による習性

ネット正義マンとは?迷惑でうざいと思われる訳と自粛ムードで増える理由1
人は自分の損失と公平性を天秤にかけると、自分が損してでも公平性を押し付ける習性があるようです。

極端な例ですが、100万円を2人で拾った場合50万円づつ分配されるなら誰も文句を言わず丸く収まりますが、ほんの僅かな差で1人が先に見つけて、先に見つけた人が90万円で、少し送れた人に10万円を上げたとしても、10万円をもらった人は自分の利益を捨ててでも、相手が自分よりも極端に多くお金をとったことが許せずに警察に100万円を届けることを提案する傾向があるようです。

タダで得ることの出来た利益よりも、相手が自分よりも公平性を無視した取り分が許せない。そんな心理の働きが誰にでもあるそうです。

なので、あの店がみんなのために臨時休業をしているのに、この店はいまだに営業をしていることが気に食わない!

臨時休業をしている店舗と同じ苦労をするべきだ!という公平性による価値観の押し付けが生まれてしまうのかもしれません。

ネット正義マンがうざいだけでは済まない事例も


先程お伝えしたイートイン脱税の例を更に挙げると、従業員に直接指摘して注意を促すような行為に及んだ場合、店側の業務を実質的に妨害する迷惑行為に他なりません。

しかし、インターネット掲示板に匿名で投稿する等の行為は、間接的ではありますが悪質かつ攻撃的なものが増加しているため、個人を特定出来るような悪質性を帯びた内容もあり、場合によっては名誉毀損や根拠や信ぴょう性の無いデマを広める犯罪行為にもなります。

現在は感染症流行の真っ只中であり、今までの日常とは異なる特有のストレスを感じる人が多くなっていると考えられます。

故に個人のストレス発散等の為に、自らの正義に基づき行動を起こしている可能性もあります。

なぜネット正義マンは自分自身の貴重な時間を使ってまで正義を振りかざし、他人に押し付けようとするのでしょうか。

その心理を少しだけ分析したいと思います。

ネット正義マンが迷惑でうざいと思われる理由

ネット正義マンとは?迷惑でうざいと思われる訳と自粛ムードで増える理由2
現在自粛警察を始め、国や各都道府県が注目している施設として、休業要請に応じない遊技場などが挙げられています。

特にネット正義マンがやり玉に挙げているのがパチンコ店ですね。

さらに臨時休業を解いてしまったネットカフェ(漫画喫茶)も少しづつですが、ネット正義マンが誕生しているように感じます。

とてもかたい内容ですが、1つの例として国税庁が発表している

国税における新型コロナウイルス感染症拡大防止への対応と申告や納税などの当面の税務上の取扱いに関するFAQ

では、個人、法人に対する措置を細かく記載しています。

国税の申告延長や納付猶予を始め、法人税法などの取扱いが一時的に柔軟になったことはもちろん、現場のケースバイケースでの対応が求められる内容とはなっています。

多くの中小企業は検討の余地があり、休業要請を受け入れない企業、個人事業主が自粛をしない理由としての解釈が別れます。

一方正義マンと呼ばれる人々は、事業者の立場は遊技場であっても飲食店であっても基本的には変わりありません。

たいていはひとつの側面から見て正義を振りかざすのが常です。

せめて相手を理解する心の余裕があれば正義マンは「うざい」とか「迷惑」とは思われないのではないかと思います。

ネット正義マンのまとめ

ネット正義マンとは?迷惑でうざいと思われる訳と自粛ムードで増える理由3
2020年4月上旬、緊急事態宣言後も営業を続けていたスポーツクラブのドアを蹴って壊したとして、会社員が現行犯逮捕された事件もありました。

動機も「宣言が出ているのに営業していたので頭にきた」と極めて短絡的なものでした。

これはインターネット上の過剰ともいえる正義を振りかざす人達と同種の思考を持った人間なのだと考えられますし、ネット正義マンリアル正義マンとして、妄信的な主観でしかものを判断出来ずに行った行為です。

特にネット正義マンの中には現状の自粛ムードによってたまった鬱憤の代弁者であり代行者的な側面もあります。

つまり共感を得られやすく、客観的にみたら冷静じゃない人たちの支援を受けているような錯覚になり根拠の乏しい情報で対象を徹底的に批判して攻撃します。

自分の行動は共感されて支持されていると思い込むことが力になるので、ネット正義マンの書き込みと思われるモノを見つけてもできるだけ反応しないで欲しいです。

もしくは何かのきっかけで自分自身がネット正義マンになってしまうこともあります。

その際は自分の判断の客観性や叩くべき相手の立場に立った想像力を意識していただけたらと思います。

今回の記事も最後まで読んでくださってありがとうございました。