みなさん本って読みますか?
私はハウツー本やら自己啓発本やらとにかく本を買い漁るんですが、
この頃は漫画にはまっていて新旧問わず毎週数十冊のペースで買っています(ほとんどが中古のセットものですが…)
漫画を読んでいて思ったのが原作付やウェブ媒体で書籍化された漫画が以前よりも増えた感じがします。
少し前だとケータイ小説から映画化され、漫画になった
『恋空』
社会現象になった映画
『君の名は。』
なんかも漫画になりましたよね。
ライトノベル発の
『転生したらスライムだった件』
も漫画化の後にアニメ化されたりしてほんと色んな作品が漫画化されていて、漫画好きにはたまらない時代だったりします。
そんな中、『SNS発の漫画』が今熱い視線を注がれています。
SNSというと流し読みしていくイメージなので正直最初は1つの作品として成り立つのか?
なんて思ったりしていましたが、
読んでいくとなるほどSNSならではの漫画の在り方が垣間見れてとてもおもしろい作品たちに仕上がっていました。
そこで今回はSNS発の漫画について詳しく解説していきます。
この記事を読めばきっと本屋に駆け込みたくなるはずです。
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そもそもSNS発の漫画って何?
SNS発漫画は、ツイッターなどSNSを媒体として発信された漫画のことをいいます。
SNSをしているかただと分かると思いますが、
Twitterだと文字数上限280文字、画像は4枚までと一回毎の発信上限量が決まっています。
ですのでSNS発漫画の場合、連載ものは少なく数コマの漫画やものによっては1コマ漫画なんかもあります。
データ量が制限され、なおかつ流し読みが主流のSNSではそういった単発漫画になる傾向は否めません。
しかし、その制限をかせられた漫画だからこそ、
数コマ、あるいは1コマに納められた漫画から読み取れる情報、感情は読者の想像力をかきたてるのかもしれません。
少し意味合いは変わりますが、紙面漫画とSNS発漫画は小説と短歌のような関係ではないでしょうか?
小説は文から場面を直接的に想像し、
短歌や俳句は文字から場面を間接的に想像する…SNS発漫画もイラストという直接的な方式をとっているにも関わらず、
短い内容だからこそ様々な想いを読み取ろうと読者が深く入りこめるのでしょう。
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SNS発漫画が書籍化されやすい大人の事情
少し話はそれますが、SNS発漫画が書籍化されやすい理由はわかりますでしょうか?
理由はとても簡単…人気があるからです。
「そんなんでいちいち文字に起こすな!」と思われると思いますがこれは非常に重要なことなんです。
というのも今までの漫画は漫画家が漫画を描き、
それを紙面などに発表し、人気を見ながら連載を続けていくものでした。
この場合、出版側でも実際世に漫画を出してみないと売れるかどうか分からず、
前評判がよかったのに連載が決まった途端人気が落ちたり、
連載途中で尻すぼみになってしまい中途半端に連載が終了してしまい単行本も思うように売れなかった。
などということもありました。
SNS発漫画の場合、すでに人気が出ている作品に対し出版社が声をかけるので出版社側のリスクも少ないという利点があります。
実際、原作付の漫画やウェブ媒体発の漫画が多くなった理由はそれに起因します。
また、SNS発漫画の場合、
作者にフォロワーがついているのも大きな要因といえます。
例えば、新作がSNSで発表となるとフォロワーがSNSで拡散してくれるわけですが、
書籍化される際もフォロワー同士が情報を共有、拡散しあうため、
書籍化を知らなかった一般のかたまで情報がいきわたり売り上げに直結していく構図が生まれるのです。
出版業界全体の出版数が落ち込んでいる中、
ある程度の部数が見込めるSNS発漫画は出版側も作者側も書籍化しやすい環境だと言えるでしょう。
今どんなSNS発漫画が人気なの?
今現在も書籍化されつつあるSNS発漫画もたくさんありますが、
中でも重版がされるような漫画や実写化の話がでている漫画もあります。
ここで数作品紹介しますのでご覧ください。
俺、つしま
元ノラの『つしま』と妙に味がある『おじいちゃん』が織りなすゆるくも愛にあふれた漫画。
猫のふてぶてしい様(ほめ言葉です!)が妙にリアルで猫好き以外でも楽しめる作品です。
あるあるネタから泣ける話まで虜になること間違いなし!
特に猫の描写が素晴らしく、実家で猫を飼っている私は感情移入しまくりで読み始めたら止まらなくなってしまいます。
2018年4月に発行された第1巻は重版を重ね15万部以上の大ヒットに。ちなみにおじいちゃんは女性です!
殺さない彼と死なない彼女
2019年秋に間宮祥太朗と桜井日奈子主演で映画化される
『殺さない彼と死なない彼女』は実はTwitter発の四コマ漫画。
ツンデレの彼氏と死にたいはずなのにゆるゆると生きていく彼女はとてもシュールに見えつつもどこか温かさを感じる漫画です。
個人的に4コマ目の落ち切っていない感じが好きなんですよね。
同じ話を何回も読み返して色んな場面を想像してしまう……
映画化されることによって制作側から一元化された答えみたいなを出されるんじゃないかって変な心配をしてしまいます。
書籍化ももちろんされています。
クマとたぬき
Twitterで1.2億PVを超えた話題の動物漫画は2018年7月に書籍化。
のんびりもののクマとちょっとお茶目なたぬきのほのぼのした思わず頬が緩んでしまう漫画です。
いつ読んでも癒されます。
『時々ひっくり返してもらうたぬき』って話が結構好きなんですけど、
ほんと何も起きないんですよ。
たぬきがただ寝返りをくまにやってもらうだけの話なんですが、ほのぼの感全開です
「なんか今日一日いい日になりそう」って思っちゃいます。
何もない休みの日に時間を気にしないでゴロゴロしながらゆっくりと読みたい漫画ですね。
他にもおすすめの記事がありますので、ぜひこちらも読んでみてください
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SNS発漫画ってどんな作品なの?ツイッターで話題ならドラマ化も?のまとめ
SNS発漫画について紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
SNSの漫画はほんと『自由』なんですよね。
読み手を意識しているわけでもなく、作者が描きたいものを全力で描いてる。
その作者の想いが100%詰まった作品ですのでSNSでもたくさんのかたから支持されるんだと思います。
みなさんもSNSで漫画を見かけたとき、ちょっとだけでいいので立ち止まってみてください。
短いストーリーに込められた想いを考えながら読むとまた違った楽しみかたが出来ると思いますよ。
ますます熱くなるSNS発漫画にこれからも目が離せません。
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