天気の子は試写会も秘密主義?キャッチコピーや主題歌から見える謎は環境問題?

あの『君の名は。』から3年、新海誠監督の最新映画『天気の子』の劇場公開が迫っている。

すでに公式ホームページで大筋が公表され、YouTubeやテレビCMでは数種類のトレイラーが流れており、映画の大体の雰囲気は伝えられている。

だが、その核心については謎のベールに包まれたままだ。

 

「これは僕と彼女だけが知っている、 世界の秘密についての物語」

 

このキャッチコピーから『天気の子』も『君の名は。』と同じく何らかの深いミステリー・仕掛けがあることが分かる。

何か驚くべき秘密が鑑賞者を映画のラストまで引っ張ってゆくような作品になっていることは間違いないだろう。

 

一方で、監督を始めとした映画スタッフは映画について完全秘密主義を貫いている。

そのため多くの映画評論家なども試写会にも行けていないと口にしている。

おそらく大半の業界関係者も一般客と同じく劇場公開で初めて作品を目にすることになるのだろう。

 

そこで今回は、Radwimpsの主題歌もふくむ今ある情報だけを頼りに、『天気の子』が一体どういう映画になるのか気ままに予想をしてみたい。

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「天気の子」の物語はすべては帆高の妄想世界!?

離島から東京に家出してきた少年・帆高(ほだか)と、晴天を呼ぶ超能力を持つ少女・陽菜(ひな)の2人のラブストーリーが、『天気の子』の中心にある。

そんな2人がオカルト雑誌の編集者や刑事や老婦人などと関わりながら、世界の秘密を解いてゆくというのが大筋である。

 

もちろん、これだけではさっぱり話がつかめない。

 

しかしトレイラーの映像には多くのヒントがある。

まずその中で陽菜は「世界の秘密を知る少女」として紹介される。

 

なので帆高は彼女と親しくなるにつれて、世界の成り立ちに関わる壮大な秘密を知るというような筋になるのだろう。

陽菜はどんな雨の日でも天に祈るだけで晴天にさせる正真正銘“100パーセントの晴れ女”だ。

 

だが、そんなトンデモ少女がいるハズない。

 

ということで、すべては帆高の妄想だったことも考えられる。

何かの事故でこん睡状態に陥っている中、陽菜とのロマンスを想像したといった筋はどうだろう。

しかし、こういった手はすでに使い古されたものであり、もう少し詰めないと多くのファンをがっかりさせることになるだろう。

「天の子」の世界観はパラレルワールドの二重世界!?

天気の子は試写会も秘密主義?キャッチコピーや主題歌から見える謎は環境問題?1
陽菜が実在するとすれば、彼女が雲の上の世界から降りてきたことが考えられる。

今ラノベの世界では“転生もの”が大流行中だが、その手の話のように陽菜は天候を司る天界で死に、人間として地上に転生したのかもしれない。

 

ポスターでは、雲の上の世界が存在し、陽菜が空中からそれを見下ろしているさまが描かれている。

そして無数の魚のようなもの――中には竜に似た大きな生き物――がその雲の間を飛び交っている。

もしかすれば、それらは雲の上と地上という全く異なる次元の世界をつなぐ存在なのではないか。

 

というわけで、『天気の子』は現実と天界という2つのパラレルワールドが交錯したり融合したりする世界観を持っているのでは、などとも考えられる。

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新海監督、「天気の子」では2人だけのロマンスからの脱却!?

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トレイラーの中、帆高は「僕たちは、あの夏の日、あの空の上で、世界の形を変えてしまったんだ」と言う。

 

新海誠は、若い男女の耽美的なロマンスをずっと描いてきた。

君の名は。』は一見壮大なストーリーだが、その中心にはラブロマンスがあり、それ以外のリアルな要素は極力省かれていた。

 

だが、今回は帆高と陽菜のロマンスが“世界の形を変えてしまった”という筋になるはずである。

形を変えたというくらいだから、リアルな世界が2人の世界に深くコミットしてくることが予想される。

 

新海誠監督は『君の名は。』の後、やっと自分の好きなものが作れる自由を手に入れた、次回作はもっと大人向きの映画を作りたいなどと語っていた。

この発言からも『天気の子』の帆高と陽菜のロマンスに、リアルな現代社会が反映されてゆくことがうかがわれる。

「晴れの子」のテーマは地球環境への警鐘!?

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では、どういうテーマになるのだろう。

天気の子』では雨続きの天候不順が描かれるが、それは環境問題にあえぐ現代社会ともリンクしている。

日本でも季節を問わず、連日TVニュースではさまざまな異常気象が報じられている。

 

トレイラーには「天気がこんなに人の気持ちに影響するなんて思っても見なかった」というようなセリフもある。

こういったことからも、新海誠は本作で明らかに地球環境に警鐘を鳴らすようなテーマを打ち出すはずである。

 

Radwimpsのテーマ曲『愛にできることはまだあるかい』も大いにテーマに関わっているだろう。

この言葉の奥には深い絶望から少しだけ立ち直ろうとする確かな意思が感じられる。

 

現代社会の歴史を見ると愛ある運動家や革命家は、遠い昔から環境問題に取り組んできた

だが、海洋プラスチック汚染などで、今も世界は地球環境を汚染し続けている。

そんな状況に、愛にできることはまだあるかいというつぶやきはピッタリだ。

 

新海誠は何よりもヴィジュアルの美しさで知られる。

本作のトレイラーの映像美を見ただけで「劇場に行きたい!」と多くの人が胸ときめかせたことだろう。

だが、そこに止まっていては作家としての成長はない。

 

日本アニメの草創期を描いた現在放映中のNHKの朝ドラ『なつぞら』では今、アニメの中に社会風刺を入れるべきかどうかで大いに揺れている。

宮崎駿や押井守はそんな時代をくぐりぬけて、大人を取り込むアニメ映画を確立させた。

新海誠もそこに足を踏み入れる時を迎えている。

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