スーパーシティ法というキーワードが昨日(2020年5月27日)のニュースの中でも近未来的な響きで注目が集まりました。
ですが、実際のところスーパーシティ法はSFのような夢のある近未来を想像して話題になったのではなく、参議院の本会議で国家戦略特区改正法案が成立してしまったことへの危機感による注目も高いです。
「スーパーシティ法」とはそもそも何なのか?
スーパーシティ法で検索するとかなりポジティブな内容でした。
表向きにはメリットばかりに見えてしまいますが、今回はメリットだけではなく、スーパーシティ法のデメリットについてもわかりやすく記事にまとめたいと思います。
ぜひ、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
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スーパーシティ法とは?
上記の動画は「スーパーシティ法」を1分39秒という短い時間で概要をわかりやすく紹介してくれています。
動画を見ずとも一言で伝わるようにまとめると、
AIやビッグデータを活用し、社会のあり方そのものを変えていく都市
となります。
他にもAIを仕様した行政手続きや自動運転やキャッシュレスなど多岐に渡りますが、このスーパーシティ法案の動画で特に注目したいのは、動画の内容以上に、この動画の高評価と低評価のバランスです。
これだけ前向きな内容なのに明らかに低評価の方が高評価よりも多く、4倍以上の不評を買っています。
それはなぜでしょうか?
スーパーシティ法が多くの人に受け入れられない理由
吐き気をするほどの怒りがこみ上げる💢
なんで、スーパーシティ法を可決した?
監視なんていらない
人はおもちゃじゃないんだよ#スーパーシティ法 #スーパーシティー法案を廃案に #スーパーシティー法案に反対します— Marie N°5 (@MarieN513) May 27, 2020
スーパーシティ法は受け入れられない人にとっては吐き気がするほどの怒りを表さざるを得ないような内容なのか?と上記のつぶやきを読んで少し怖くなりました。
何がスーパーシティ法は多くの人から反感を買うのかと言えば、この法案の行き着く先にあるのは徹底した管理社会が作られてしまうことです。
創作系の小説などを好む方に伝わりやすい表現としては、「ディストピア」の一言で伝わるかと思います。
ディストピアとはユートピア(理想郷)の反対の意味で使われています。
つまり理想的な都市を政府は建前上表現していますが、実際の内部をじっくり観察したら政府による監視体制の強化により、何をするにも制限がかかるような不自由な生活が待っている可能性もあるということです。
スーパーシティ法案はひっそりと国民が気づかぬうちに可決
#NEWS23#スーパーシティ法
を成立後ようやく取り上げた
衆院で5時間、参院で6時間のスピードは竹中平蔵座長の意向を汲んだもの
住民の合意をどう取るのかも条文には入らず、プライバシーの侵害は必至
手本は中国の監視社会と事前の警察介入ではないかと警告しているが、取り上げが遅い pic.twitter.com/M2JC5aLjBR— 木村結 (@yuiyuiyui1114) May 27, 2020
さらに、スーパーシティ法案をより詳しい人や知識を持つ人にとって最も驚いたことは、法案が成立後にメディアに出てきたことです。
これからの都市構想においてかなり時間をかける価値のある重大な法案にも関わらず、信じられないスピード感で法案が通ってしまい、「住民の合意」に関する条文も含まれず、プライバシーという概念を無視した法案が可決されていました。
今は自粛要請や緊急事態宣言などによる眼の前のことで精一杯な人達ばかりです。
そのような正常な判断をする機会も時間も国民には与えられず法案が通ってしまったということは、それだけ国民の気持ちを裏切る形としてこの先も進んでいくのかもしれません。
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スーパーシティ法のメリットとデメリットとは?
スーパーシティ法に限らず、どんなものにも良い面・悪い面があります。
それはメリットやデメリットなどスーパーシティに合わせた表現でも同じことで、探せば色々な側面が見えてきます。
上記の動画は去年の、ちょうど一年くらい前の報道ですが昨日ぱっと出の法案だったわけではないようです。
それに、まだ「スーパーシティ法」という概念も浅く、期待感もあったはずなので、動画の高評価と低評価にも差がありません。
おそらく最初の頃は高評価が多かったのですが、先日の法案のスピード可決や、スーパーシティ法に感心のある人が自分自身で調べて危険性を感じて低評価を付けているのかもしれません。
そこで、スーパーシティ法のメリットとデメリットを簡単にまとめました。
スーパーシティ法のメリットとは?
AIによるスマートな社会の実現。
情報を守りきれるか。#スーパーシティ法#個人情報#ビッグデータとAI「「スーパーシティ法」こと改正国家戦略特区法が成立」 https://t.co/Sr6kOicYfX
— MKNSCM(マーケティングニュースコメント) (@tsuki2makeinug1) May 27, 2020
スーパーシティ法のメリットと呼べる魅力はなんと言っても「未来都市」をまるごと作ろうと言うスケール感と利便性です。
あくまでも、理想論をそのままメリットとして挙げるので、実際はデメリットの方が多いかもしれませんが、現状の大きな魅力は都市の近代化と言えるでしょう。
具体例としては医療データの蓄積から自宅で病院のような診断を受けれたり、ドローンによる自動配送で宅配する人の労力の削減になったりなどかなり便利になりそうです。
そのためにもビックデータが必要となり、この必要とされるビッグデータがデメリットとかなり密接に絡んでくる部分でもあります。
他にも国家戦略特区という試験的にスーパシティだからこそできる自動運転なども許可されたり、色々な情報の提供が必要とされる分、スーパーシティでしか出来ない近未来的な体験やサービスを受けることができるのがメリットと言えます。
スーパシティ法のデメリットは?
#スーパーシティ法 #スーパーシティ法案を廃案に #スーパーシティ法案に抗議します
スーパーシティに関するハッシュタグが16もある。
それだけ関心を持つ人がいるのに、どうして大きく議論されない? https://t.co/TG1ZIuImXO— Miho Maehiro (@MMaehiro) May 24, 2020
色々な反応を調べたところ、上記のつぶやきが最もスーパーシティ法の危険性を的確にあらわしてくれていると感じました。
恐怖感や危機感はダイレクトにデメリットにつながると思います。
具体例として、顔認証による超管理社会の怖わさがすごく伝わります。
顔認証によるデータでいつでもその人にあった便利なショッピングができる反面、国民の奴隷化につながるほど個人のデータを掴まれてしまうようです。
そしてスーパーシティのお手本としては中国のようないたるところに監視カメラのある社会を見据えているところが不気味であり、大きな反感を買っています。
顔認証によって個人を特定し、全国民を管理される社会の不気味さは犯罪などの抑止にはすごく良い反面、常に監視されているという不快感も忘れることが出来ません。
そのような動きは「社会信用システム」というディストピア系の内容に近いものです。
監視されていることで、その人の行い次第では就職を拒否されたり、海外への渡航までも拒否されるという実害も出てくるでしょう。
お手本となる中国は監視カメラが2億台もあり、日々顔認証システムの性能が向上し、悪い面では差別や規制にもつながり、ペナルティーも遠隔で課されるかもしれません。
これはまるで透明な鎖による国民の奴隷化とも揶揄されています。
スーパーシティ法とは?メリットやデメリットのまとめ
成立してからしれっと報道、今更問題点。
結局、自民党の悪法をサポートしてるし、報道機関の意味なし。
もう新聞は絶対買わないし、ニュース、テレビは必要最低限にします。#竹中平蔵#スーパーシティ法案に反対 #スーパーシティ法案を廃案にしよう pic.twitter.com/LuT7z2nnwT
— 幸せ (@Happy04144) May 27, 2020
現状、賛否両論のあるスーパーシティ法ですが、明らかに不安材料も具体的であり、法案も注目されないところで可決されていたため評判はとても悪いです。
このスーパーシティ法が可決したことで本当に良かったと思う人も出るかもしれませんし、やはり通ったことによって非常に生きづらい世の中になってしまう未来もあるかもしれません。
とにかく僕らに出来ることは、不安や不満のある情報はしっかりと、その全体像を掴んでから自分なりの考え方をしっかり持って選挙に行くことが重要だと思います。
今後どうなるかわからない法案もこの先にはスーパーシティ法よりも見過ごすことの出来ない大きな危険性を服も法案も出るかもしれません。
それを防ぐためにも少しづつ学びたいですし、お役に立てる情報も記事にしていきたいと思います。
今回の記事も最後まで読んでくださってありがとうございました。
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