anがないじゃん。
「バイトデビューはanがあんじゃん!」のキャッチコピーが印象的なアルバイト求人情報サービス「an」が終了することとなりました。
バイト探しと言えばan。
そんな経験をしてきた人にとっては、大手の求人広告であった「an」がなくなるというのは驚きのニュースです。
「日刊アルバイトニュース」として1967年に創刊され、52年の歴史を誇る「an」はなぜ終了することとなったのでしょうか。
今回はそんな親しみ深い人も居ると思われるanについてまとめましたので、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
スポンサーリンク
求人情報サービス「an」が終了?
パーソルキャリア株式会社は、アルバイト求人情報サービス「an」が2019年11月25日を以って終了することを発表しました。
私が学生時代の頃にはバイト探しはもうほとんどWEBが主体で、正直「an」はほとんど利用したことがなく、周りの友人も他社の媒体を使っている人が多かったです。
ただ、きゃりーぱみゅぱみゅさんを起用したテレビCMはとても印象に残っていて頻繁に見ていたので名前はもちろん知っていましたし、大手の求人広告というイメージはありました。
なので、「an」をそこまで利用していなかった私でもサービス終了のニュースを見たときは驚きました。
「an」が終了することになった最大の理由が、”紙媒体からWEBサービスへの移行が遅れたこと”とされています。
ここ数年で市場は一気に変化し、今ではWEBに乗り遅れている企業は生き残ることができないと言われています。
「an」は、もともと紙媒体をメインにしており有料版とフリーペーパーを同時に発行していました。
その後、WEB媒体のサービスも開始しましたがあくまで紙を主体とした展開を中心としており、2017年になってついに紙媒体を廃止、WEBへと全面的に移行することとなりました。
しかし結局、他社よりも移行が遅れていたことで競争力も下がってしまったようです。
私は紙媒体の求人情報誌も無料のものしかほとんど目にしたことがないため、有料のものとなるとやっぱり買うことはないな、と思ってしまいます。
バイト探しのときって、証明写真や履歴書の準備などである程度の費用はどうしてもかかってしまいます。
それぞれ数百円程度のものではあるのですが、たとえばお金がないからアルバイトを探していればそうした出費も少し気がかりになることもあります。
そんな状況で無料の求人媒体と有料の求人媒体が置いてあればまずは無料のほうを手に取ってしまいませんか?
最近ではスマートフォンサイトやアプリ、さらにはSNSでのバイト募集など無料の求人媒体が非常に充実しています。
そのほとんどがWEB上でのサービスになりますし、今のバイト探しの主流は圧倒的にWEBに移行していますので、そうした利用者のニーズの変化に乗り遅れてしまったというのは、やはりサービスを展開する企業としてはかなりの痛手となってしまったようです。
最近の紙媒体となると、インターネットを利用しない高齢の方がターゲットとなります。
つまりまったく需要がないわけではないのですが、WEBよりも紙が活きるのは高齢の方の人口の多い土地、都会よりはやはり郊外のほうになったりします。
しかし、そういった地域は求人誌を手に取るそもそもの人口が都会に比べて少なく、結局発行のコストの方が負担になってしまいがちなのです。
⇒日本最古のアルバイト情報誌anの終了から考える!Webによる求人の比較は?
⇒聖火リレーに参加したい!ランナー応募の条件とチャンスを掴む方法は?
⇒インスタのイイねが消える理由は?非表示化の原因や賛成と反対意見は?
紙媒体の求人情報誌からWEB化に遅れた「an」
https://youtu.be/VboesbJLdmE
求人広告の掲載料は、決して安いものではありません。
競合他社もたくさん増え始めているため価格競争も激しくなってきており、どのような価格とサービスで売るかをどの企業も試行錯誤しています。
求人広告というのは掲載すれば必ず人を雇うことができるというものではありません。
高いお金を払って掲載したにも関わらず一人も採用することができない、なんていうこともよくあるものです。
求人を出す側からすると媒体への信頼感などは非常に重要になってくるため、競争力が低下している媒体よりはやはり少しでも多くの応募が来る媒体にお金を払うのは当然の行動であると思います。
そうして媒体として選ばれなくなると、広告に掲載される求人の数が減っていってしまいます。
バイトを探す側としては、少しでも多くの求人から応募先を選びたいという方が多いため、掲載企業数が少ない媒体は利用媒体の候補として上がりにくくなるという悪循環に陥ってしまうことも予想されます。
“WEBへの移行が遅れたため”、と競争力低下の原因がはっきりと言及されてしまう時代になったということに改めて驚きを感じている方も多いようです。
大手媒体「an」の終了という衝撃とともに、過去のテレビCMなどを思い返して懐かしんでいる人もたくさんいます。
最近では、人気女優の浜辺美波さんが八変化をするというCMがかわいすぎると非常に人気で、高い評判を誇っていました。
ただ、他社もCMにはやはり力を入れており、
タウンワークのCMは松本人志さんのCMが印象的ですし、バイトルは乃木坂46を起用したCMが非常に人気です。
また、最近話題のIndeedでは斎藤工さんを起用したCMが評判で、ワンピースを実写化させた演出が話題を集めています。
「an」も人気の芸能人を起用してテレビCMにも力を入れているイメージがありましたが、CMの評判では埋められないほど、サービス自体の収益の悪化が大きかったんですね…。
スポンサーリンク
anの代わりになる求人サービスは?
人によっては、しばらく続いたフリーター時代ずっと「an」を利用していたと言う人もたくさんいます。
なので、本当にお世話になった、とサービス終了を惜しむ声もたくさん上がっています。
バイトデビューや、そうでなくても新しい職場というのはやっぱり緊張しますので、こうした媒体に掲載された情報から少しでも企業の雰囲気が感じられるというのが重要なポイントとなります。
私も初めてバイトをするときは、求人情報の文章から少しでも楽しそうでフランクそうな雰囲気のお店を選んで応募していました。
実際に働き始めると本当に楽しく働ける職場でしたから、社会人になった今でも付き合いがあるんです。
なので、求人から読み取れる情報もバカにはできないな、と感じました。
そうした面でも、紙媒体よりWEB媒体の方が単純に情報量が多くなっています。
紙よりもWEBの求人サービスが主流になった理由として、そういた面も少なからず関係しているのではないかと思います。
「an」以外の求人媒体となると、タウンワークやバイトルなどの求人媒体は紙も展開しつつサイトやアプリなど多様な媒体に力を入れています。
こうしたWEBの求人サービスは、職種や勤務地、勤務条件などをピンポイントに絞って検索することができて、紙にはない便利さを持っています。
パーソルキャリア株式会社も、
「アルバイト・パート領域の採用ならびに就業の課題を解決する新たな事業創造は継続して進めていきます。」
と述べていますので、「an」に代わる新しいサービスの展開についても期待していきたいですね。
anの終了で代わりになる求人サービスは?紙媒体からWebばメインに?まとめ
今回の「an」の終了は世間に大きな衝撃を与えましたが、このニュースがWEBに乗り遅れている企業は危ないと改めて知らしめるきっかけとなるのではないかとも言われています。
パーソルキャリアは、今後は転職サービス「doda」に集中するようです。
求人の形もどんどん変化していっている現代において、求人広告などの事業で生き残っていくにはサービス自体も常に新しい姿に変化していく柔軟性が必要なんですね。
今回の記事も最後まで読んでくださってありがとうございました^^
スポンサーリンク