
「コロナは銭湯やサウナ利用は大丈夫?感染リスクや危険性は?」
コロナショックともいわれるコロナウイルスの不安は今、世界中を駆け巡っている。
トランプ大統領の後ろ向き発言で『2020東京五輪』開催にさえ黄色信号がともるほどである。
さらにトランプ自体にも感染疑惑が浮上している始末だ。
だが庶民にとって毎日の生活に響くコロナ不安こそが大問題。
そこで今回は町の銭湯やサウナに絞って、その危険性や利用方法について考えてみたい。
安らぎや憩いを求める人、健康促進・ダイエット・リハビリの一環として利用する人、またお風呂や住まいがないために通う人もいるだろう。
そういう人たちにとって銭湯があるかないかは健康や生活の質を大きく左右する一大問題である。
コロナ全盛の今、銭湯は今後どうなってゆき、愛好者はどう利用すればいいのか、それを探ってゆきたい。
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法律や憲法の後ろ盾もある不滅の銭湯文化!?
オリンピックもなくなりかねないんだったら銭湯もなくなるんじゃないか。
そんな不安を抱いている人は数多くいるだろう。
ただでさえ銭湯文化の最盛期はとうに過ぎ地方都市ではめっきり見かけなくなった。
そのためコロナ危機を機に一気になくなってしまうんじゃないかと思うのも分かる。
だが、銭湯がなくなる可能性はほぼゼロに近い。
日々のニュースを見ればそれが分かる。
テーマパーク・ライブハウス・スポーツジムが自粛休業というニュースは数あれど、銭湯がそうした例はほとんどない。
それは銭湯の数が少ないからでもある。
だが根本的には、銭湯が意義深い公共性を持っているからだ。
町の銭湯はどこでも『公衆浴場法』という法律の元で国家的に厳密に管理されている。
これはおそらくほとんどの人が知らない事実だろう。
銭湯とは今も日本国民にとって健康維持、社会にとっては保健衛生のために必要不可欠な場所だと位置づけられているのだ。
『公衆浴場法』とは根本的に憲法25条の有名な文句
「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」
に深く関連したものだろう。
つまりそれは国が国民に保証する生存権なのだ。
銭湯がなくなれば健康や生活の質が大きく落ちるという人は今も少なからずいる。
つまり銭湯は図書館や病院などに等しい国民生活上の基幹インフラだといっても過言ではない。
国民の健康や社会衛生を脅かすことにもつながるため政府は今も銭湯への自粛要求をしていないといえる。
もちろん緊急事態宣言が出されれば、銭湯の営業も厳しくなるだろう。
またスーパー銭湯や温泉は公衆浴場にはふくまれないので今の状態でも自粛の波は広がってゆくだろう。
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銭湯がコロナのホットスポットになる可能性は低い
コロナウイルスの一連の報道を見ると、やはり銭湯は感染拡大の最も危険な場所・ホットスポットのように感じられてしまう。
銭湯は屋内で人が数多く密集し、無防備な裸同士なので濃厚接触も起こりうる場所。
それは一般的なホットスポットの定義にぴったり当てはまる。
だが、電車やライブハウスや職場とは決定的に違う点がある。
それは気温と湿気だ。
当然、銭湯やサウナは温度が高く、いるだけでむせ返るほど湿気も高い。
コロナの性質はまだよく分かっていない。
だがインフルエンザ系のウイルスである以上、その感染力は暑い中では格段に落ちるはずである。
現在、世界中でコロナの感染拡大が叫ばれているが、特に南米やアフリカでは感染者がどの国もほぼ100人以下に抑えられている。
理由はかんたん。3月の今、地球の南半球は夏だからだ。
銭湯もサマーシーズンの国とほとんど同じ状況だと言える。
暑く湿気ている中では喉や気管が常に潤っているので、たとえウイルスが侵入してもすぐに胃に流れて消化されるものだ。
銭湯やサウナとはコロナにとって決して居心地の良い場所ではないのである。
⇒東京五輪中止の場合は会場の新国立競技場はどうなる?維持費や損失は?
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自分の快適さのためにも銭湯とサウナのマナーはちゃんと守ろう
コロナ全盛の今、銭湯は比較的安全圏であっても利用マナーは普段より厳しく守るべきだ。
今ほとんどの銭湯では、咳や発熱がある人の利用自粛を呼びかけている。
体調が悪いからこそ銭湯に行きたいという人にとっては酷な要求だろう。
だがコロナは感染力がハンパないため、睡眠不足や37.5度以上の熱などで抵抗力がない人はすぐにかかってしまう。
お風呂がある家なら自宅療養でまず体力を回復させるべきだろう。
お客さんが銭湯の用意した消毒液や除菌スプレーをできるだけ利用し、咳をするとき口や鼻を押さえるなど咳マナーを守ることも大切だ。
あとは普段から守っていることを特に意識すること。
・体を洗ったばかりでも湯船に入る前にはかけ湯をする。
・もちろん人にかからないようにそっとする。
・湯船には髪の毛やタオルを浸さない。
・サウナを利用する前は体から水気を落としサウナ室をびちゃびちゃにしない。
サウナから出たあとは、これは初心者にありがちなのだが、すぐに冷水やお湯に入らないこと。
ちゃんと汗を流してからそうする。
こういうことはウイルス感染の予防策として特に効果的だ。
人のことばかり気にしていたら入浴が楽しめなくなるだろという意見もあるだろう。
しかし私自身の経験からも、特に銭湯や温泉では人を思いやると逆に自分も気持ちよくなれるものだ。
ひたすら自分勝手にふるまえば、確実に楽しさは減る。自分のためにもマナー遵守は必須なのだ。
コロナに負けない!オリンピック延期でも、銭湯文化は続くよどこまでも
町の銭湯はより多くの人に開かれた憩いの場でもある。
例えば大半のスーパー銭湯・健康ランド・プール・スポーツジムなどでは、タトゥーを入れた人の利用を禁止している。
だが町の銭湯の多くはタトゥーや刺青を禁じていない。
先述の通り、銭湯は根本的に国民の生命や保健衛生を守る場所なので、それだけ人権が厚く認められているということだ。
多様性が求められる21世紀の日本にとって、銭湯は今後も大きな役割を果たすものだといえる。
コロナウイルスはすでに中国でピークを過ぎ、国内約8万人の感染者のうち約6万人は退院している。
数万人規模の集団免疫が自然発生しているはずであり、それが世界に広がればコロナ克服のゴールは見えてくる。
世界的終息は早くても6月だというので7月の「東京五輪2020」開催は厳しくなるだろう。
だが銭湯はきっと大丈夫である。
そして案外「その方がいいよ」という人は結構いるのではないだろうか。
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