星木奈々の画力と構成力がすごい?13歳で別冊マーガレットに掲載!
星木奈々による読みきりマンガ

音信(いんしん)の雪』が、

2019年、別冊マーガレット3月号に掲載されたことが話題になっている。

 

それもそのハズ。

わずか13才のデビュー作だからだ。

 

日テレの朝の情報番組『スッキリ』でも紹介され、

 

ツイッターでは別マとは他社の

現役編集者による絶賛ツイートが大いに拡散された。

 

もちろん、マンガの世界は、

若くてカワイイだけで成立する

アイドル業界ではない

 

13才という若さで話題性を狙っただけのものであれば、

 

ここまで騒がれることはなかっただろう。

 

画力はもちろんストーリーの構成力まで

高く評価されてのブレークなのだ。

 

星木奈々のマンガ家デビューの一方で、

小説、ドラマ脚本の世界でも女子中学生がデビューすることが続いている。

 

なぜ、そういうことが起きるようになったのか。

 

ここから少しそれを考えてゆきたい。

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星木奈々のセンスが光るタイトル

 

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「好き」も「嫌い」もわからなかった、

まっさらな心に、初めての気持ちが降り積もる。

 

星木奈々音信の雪』は、

この表紙のキャッチコピーと共に始まる。

 

 

それと共に、雪に手をかざす

ダッフルコートの女子学生が描かれている。

 

思春期の女の子には、ほんの一時、

妖精のようにフワフワした透明感のある時代があるが、

 

その絵はまさにそれを捉えている。

 

残念ながら、私はそれを読んでいない。

 

ネット上で探っても、

カンタンなあらすじさえ出てこない。

なので推測するしかない。

 

タイトルの音信(いんしん)とは、たより、

手紙などを指す言葉だ。

 

降り積もる雪に触れることで、

少女の心に何かが訪れたのだろうか。

 

別冊マーガレットは少女マンガなので、

やはりそれは恋のたよりだろう。

 

雪という冷たいものを恋という熱いもの

メタファーに選んだことがうかがえるタイトルであり、

 

そのセンスは光っている。

 

編集者や担当、数多くの読者が、

画力は元より、表現力や構成力までほめていることを考えれば、

 

ストーリーの中身自体も優れていることが推測される

思春期の少女が表現者としてプロデビューすることの難しさ

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星木奈々の何がすごいのか。

 

それはマンガというものを

読みきり16ページながら出版レベルで

最後まで描ききったことにあるのではないか。

 

日本に生まれれば、ほとんどの人が、

ほぼもれなく小中高とマンガ熱にとりつかれるものだ。

 

そして、その中で実際に

自分もマンガを描いてみたことがある人は、

決して少なくないだろう。

 

だが、その大多数はすぐにザセツする。

私もそんな1人だった。

 

なぜか。

 

自分の描きたいことよりも

描きたくないこと、

 

または描かねばならないことの方を

圧倒的に多くこなさねばならないからだ。

 

少女マンガであっても、

家や学校を、または犬やネコを、はたまた

父親や先生といったオッサンまで描かねばならないのだ。

 

それをこなして1作を仕上げる

13才の少女を、

私は想像することが出来ない。

 

どの世界でも、

自分のやりたいことをやるには、

それ以外のとてつもなく多い雑務をこなさねばならない。

 

そのためには学習、経験、

何よりも忍耐や執着心が必要になる。

 

星木奈々がデビュー作で、

どこまで作画を担当したのかは分からない。

 

だが別冊マーガレットという

一流誌が一押しするのだから、

その実力は確かなものなのだろう。

 

13才でプロの表現者になるというのは、

13才でアイドルデビューするようなこととは、

 

全く次元の異なるものなのだ。

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たて続けに起こる、女子中学生の作家デビュー

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別冊マーガレット

掲載された点も興味深い。

 

少女マンガ雑誌の発行部数、

トップ3の中、3位に位置する別マは、

読者層が若いOLまでと非常に幅広いものだ。

 

1位の『ちゃお』2位の『りぼん』

グーグルの画像検索で比べれば、

その絵柄だけでも別マの成熟度が伝わる。

 

そこに13才の少女が加わったのは、

非常におもしろい。

 

おそらく『音信の雪』は、

女学生をヒロインにしながらも、

 

大人の世界にも通じる何らかの普遍性

あるいは文学性のようなもの

あるのではないか。

 

一方、

女子中学生のストーリー作家デビューは、

星木奈々だけではない。

 

2003年生まれ、鈴木るりかは当時、14歳、

中学2年生で『さよなら、田中さん

という短編小説を小学館から出版した。

 

小学館主催の「12歳の文学賞

への応募で力をつけてのデビューだそうだ。

 

ちなみにモチベーションは、

賞金の図書カードで一生分の『ちゃお

を買うことにあったというのが微笑ましい。

 

2004年生まれ、鈴木すみれも当時、14歳で

第30回フジテレビヤングシナリオ大賞」を受賞。

 

あの『東京ラブストーリー』の坂本祐二

19歳の最年少記録を大幅に更新した。

 

受賞作『ココア』はすでにフジテレビで

放映され、私もそれを見た。

 

女子高生3人のオムニバス・ストーリーが

1つに結ばれてゆくのがオモシロく、

構成力が光るという点星木奈々とも共通している。

情報環境の高度化がもたらす年少アーティストたちの登場

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なぜ、最近になって

次々と女子中学生たちが、

ストーリー作家デビューしているのか。

 

第一に、それは彼女たちの

才能によるものではないだろう。

 

昔と今とでは情報環境がまったく違うのだ。

 

一昔前なら、

マンガや小説やシナリオを書きたければ

結構な労力やお金が必要だった。

 

プロに弟子入りしたり

専門学校や大学の文学部などに

入ったりして、一定期間スキルを

学ばなければならなかった。

 

だが、今の女の子たちは

そういったことをスキップできる。

 

例えばユーチューブを見れば、

マンガを描くプロセスの詳細を知ることが出来るだろう。

 

小説やシナリオを書くヒントについても、

そのディテールが膨大なWEB記事で網羅されている。

 

うまくネットを探れば、

プロのマンガ家や小説家の

貴重な助言も拾うことが出来るだろう。

 

今後も、星木奈々のような年少の表現者、

アーティストは各分野から次々と出てくるだろう。

 

特に女の子は男よりも精神的な成熟が早いので、

表現分野ではより早咲きすることになるだろう。

 

星木奈々だけが、

特別な才能を持っているワケではないだろう。

 

ただ、彼女はこれからの新しい時代の

風をめいっぱい受けて私たちの前に現れた

ニューヒロインの1人なのだ。

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