皆さんは「こども食堂」という言葉を聞いたことがありますか?
主に貧困家庭や1人親家族の子どもを対象として、栄養バランスの取れた食事を無料や安価で提供する取り組みです。
また1人で食事をする子どものために、地域の人々との触れ合いの時間の提供でもあります。
この取り組みにコンビニ大手のファミリーマート(以下ファミマ)が乗り出しました。
このファミマの英断は素晴らしいものに思えるのですが、世間の評価は賛否両論となっているようなんです。
今回はファミマの取り組みとは?
英断に見えるのになぜ賛否両論なのか?
といった観点から、ファミマのこども食堂への取り組みについて紹介していきます。
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ファミマの英断!こども食堂への取り組みを開始!
ファミマは2019年3月より、全国2000の店舗で「ファミマこども食堂」を開始すると報道がありました。
開催1回で10人までの定員で、小学生までは100円です。
中学生以上では400円となり、弁当や飲料やデザートの提供をします。
この取り組みについては、真正面から見ればとても素晴らしい取り組みですよね。
実際に貧困や、1人で食事をせざるを得ない子どもは多くいます。
栄養バランスを正すことはもちろん、触れ合いの時間ができるわけです。
そうした機会を持つことのできない子どもから見ればメリットしかないと思います。
反対に企業からすれば、企業の社会的責任を果たすための活動であるCSR活動に繋がるんです。
ちなみにCSR活動とは企業の社会的責任のことです。
「corporate social responsibility、略称:CSR」
と呼ばれ、企業の自主的な社会貢献をする責任ととらえていただけるとイメージしやすいと思います。
CSR活動がしっかりとできる企業は、価値ある企業として見られます。
つまりは、こうした取り組みは企業価値のアップに繋がるんです。
実際に社会的貢献になりますし、企業としても良い効果があります。
水を差す理由はなく、誰も止める理由はないはずですよね。
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ファミマこども食堂は職場体験にも!
しかもこの「ファミマこども食堂」では、職場体験も兼ねているとのことなんです。
ただ食事を他のこどもと安価に楽しむだけではなく、小売業らしく職場体験も実施します。
ここまでセットであるなら、子どもにとっては良いことづくめですよね。
これだけ企業にとっても地域の子どもたちにとっても良い取り組みなのに、反対意見も多くあるんです。
止める理由がないように見えるのに、なぜ反対をする方がいるのでしょうか?
反対意見についても見ていきましょう。
ファミマこども食堂に反対!その意外な理由とは?
反対意見でまず目立つのが、経営側の管理体制への疑問が多くありました。
「ファミマこども食堂」を開始するにあたって、現場の従業員の負担が増えることが考えられるからです。
今までの業務であっても、小売業やサービス業では人手不足な点が多くあります。
その中でこども食堂を新たにやるとなると、現場の負担増からの従業員の疲弊が目に見えるということですね。
しかもこの意見にはもっともな理由があるようで、それはファミマを始めとするコンビニ労働者に「ブラックバイト」が多い傾向があるためです。
社会的貢献の前に、自社の従業員の労働環境を改める必要があるのでは?
という問いかけの意見と捉えられますよね。
さらには社会への体質にも言及した反対意見があるようです。
それは国が貧困層への税金の投入に、否定的な中で善意でのインフラ化をして良いものか?という意見となります。
民間企業の取り組みとなりますので、どうしても私的な善意なんですね。
そうするとますます国は動かなくなり、結果的に貧困問題が悪化する可能性があるという意見です。
ファミマこども食堂は新たないじめに繋がる可能性も?
今回のファミマこども食堂への参加では、安価とはいえお金が必要となります。
小学生以下なら100円なので、とても良心的に思えますよね。
でも100円すら払えない子どもがいたらどうでしょう?
貧困家庭と呼ばれる中でも、さらに細かく格差が生まれてしまうかもしれません。
ファミマこども食堂にすら参加できない子どもがいたら?
そこまでを考えてしまうと、問題が出てきてもおかしくないように思ってしまいますよね。
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ファミマの英断!ファミマこども食堂は本当に良いものか?
表向きな部分を見れば、社会的貢献以外のなにものでもないこの取り組みは素晴らしいものだと言えます。
実際に寂しい思いをしている子どもに手を差し伸べることになるでしょうし、企業としても企業価値を高めることができるんです。
しかも毎日のように出る大量の賞味期限切れの食品も、少しでもロスが減ります。
多くの面から見ても良い取り組みでしょう。
一方で反対意見ももっともだと思います。
新たな問題が出る可能性もありますし、過重労働となれば企業価値は逆に下がる可能性だってあるんです。
また貧困家庭の問題も1つではありません。
参加者の子どもに、虐待などの疑いがある子どもが居たらどうでしょうか?
ファミマの普通の店員が正しく対処できるとは思えませんよね。
素晴らしい取り組みであるだけに、ぜひやって欲しい気持ちはあります。
でも、その裏にある問題は決して簡単に解決できるものではありません。
経営側のしっかりとしたグリップに期待する以外には無さそうですね。
良い方向に進んでくれるといいな…と思ってしまうニュースでした。
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