皆さんはくら寿司で
アルバイトの男性がゴミ箱に魚を捨て、
それをまたまな板に戻す動画を覚えていますか?
私はよく「くら寿司」に行くのですが
あの動画を見てからは若干足が遠のいてしまいました。
その少し前にはすき屋で
アルバイトの男性が床に氷をまき散らす
動画が投稿され問題になりました。
このようなアルバイトがおこなう
度を越したいたずらを
(いたずらという言葉では済まされませんが)
『バイトテロ』
というのですが、
この頃この手の投稿が非常に
増えてきた気がします。
投稿した人間も悪ふざけで
SNSを炎上させたいという短絡的な考えなんでしょうが、
社会的制裁や多額の損害賠償を請求
されることも珍しくありません。
『お・も・て・な・し』の国、
日本でこのような事案が発生していることは
本当に情けない話なのですが
何もアルバイトだけが愚行に及んでいる
わけではありません。
客がお店の中で見るにたえない
悪ふざけをしてSNSに動画をアップする
通称『客テロ』
が問題になっているのです。
なぜ客テロを行ってしまうのか?
今回は客テロの実例の紹介と共に
客テロを起こしてしまう背景を解説します。
客テロは今の世相をあらわしているといっても過言ではありません。
ぜひ最後までご覧ください。
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迷惑行為の客テロってカスハラなの?
『カスハラ』
という言葉をご存知でしょうか?
カスハラとは
『カスタマーハラスメント』
の略でカスタマー=消費者の
ハラスメント行為、
つまり『客からの嫌がらせ行為』
のことを指します。
嫌がらせ。
と聞くとまだ聞こえはかわいい方ですが、
ひどい恫喝や暴力などがそれにあたり
昨今は徐々に社会問題になりつつあるハラスメントの一種です。
テレビで紹介されたことがあるのですが
皆さん見たことがありませんか?
韓国のデパートで女性客が従業員に
暴言を吐きながらビンタを食らわせる動画を。
まさしくあの動画の女性客が
カスハラを行っている状態です。
日本でも社会問題になりつつあると
言いましたが、実は世界的に問題となりつつあります。
例えば
国際機関であるILO(国際労働機関)
では2019年中に国際条約を
制定する動きがあり、
前述の韓国では会社が従業員を守れなかった場合、
罰則や罰金を支払う法律が制定されました。
ですが、ここ日本では法律はおろか
条例などもまだ検討段階であり、
カスハラについては遅れている感じが否めません。
日本ではほとんど
無法地帯のカスハラですが、
その中でもお店に対し悪ふざけで
迷惑をかける行為を特に
『客テロ』
というわけです。
この客テロという言葉は
割と新しい言葉ですが、
それに分類されるカスハラは以前から存在していました。
2016年に茶の間を賑わした
『おでんツンツン男』
も客テロの一種でしょう。
事件の概要を知らない方に
簡単に説明しますと、
おでんツンツン男こと豊島悠輔が
コンビニのレジ横にあるおでんに
直接指でツンツンした動画をインスタグラムで公開し炎上、
威力業務妨害と器物損壊で逮捕された事件です。
これをニュースで見たとき
「ほんと馬鹿なことをする人がいるんだなぁ」
と思ったと同時に
「
こんなにニュースで取り上げられてるんだからマネするやつはいないだろ」
と思っていました。
しかし、これほどまでにニュースで
取り上げられたのにも関わらず未だに客テロは後を絶ちません。
⇒セブンオーナーの時間短縮を拒否?解約や違約金など問題で過労死も?
⇒バンクシーが香川県に?高松にネズミのイラストが?絵は本物なの?
⇒バカッターや不適切動画を挙げる心理!拡散されないと思ったのに?
こんなにもあった!最新の客テロ報告
テレビで度々ニュースとして
報道されている客テロですが
ついこの間も動画がアップされ話題となっています。
くら寿司で素手でいたずら!不衛生極まりない客テロ
くら寿司でつい先日客テロがありました。
ある男性客が、
レーンを流れている寿司のネタを
手でつかみ、ワサビを入れてそのまま
流してしまう不衛生な動画がSNS上に公開されました。
店としての商品管理意識を疑われるだけではなく、
食中毒などの
実質的損害が発生する可能性も考えられ、
いたずら動画ではすみません。
動画ではその男性客が面白半分に
ネタとシャリの間にわさびを入れる姿が映っており、
愉快犯といってもいいのではないでしょうか?
動画では個人に結び付く情報はないように見えますが、
SNS上で個人を特定できたとする動きも
ありますので社会的な制裁を受ける日も近いかもしれません。
焼肉屋『すたみな太郎』が風評被害に!?『焼肉でん』での愚行
これはニュースとして大々的に
取り上げられたので知っているかたも多いと思います。
焼肉屋である
『すたみな太郎』
の公式ウェブ上で
『タイトルに当店の名前を掲載した、不適切な動画について』
という記事があがった話です。
その動画というのは、
ある焼肉屋で女性客が焼肉のタレを
口に含んで焼き網に吹きかけたり、
グラスをわざと割ったりした動画で
後に焼肉屋は『焼肉でん』であることが判明しました。
この動画に出ている女性客も撮影者も
既に特定されたようですが、
今回の場合、結果的に全く関係のない
すたみな太郎まで巻き込んでしまったのはSNSの怖いところだと思います。
もしSNSでしか事件の概要を知らない方が
いたら未だにすたみな太郎で起こった客テロだと勘違いしているかもしれません。
もちろん焼肉でんもすたみな太郎も
店側には何も落ち度がありませんが
「もしかしたら吹きかけたタレが付いた焼き網を使っているかも…」
と思ったらお店に寄りづらくなりますよね。
本人たちはおもしろいと思っているかも
しれませんが社会に与える影響は小さくないことを理解すべきだと思いました。
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客テロやカスハラにも特定の罰はある?
客テロが後を絶たない理由はずばり
SNSが浸透していることと
youtubeなどの動画投稿サイトの影響が大きいと思います。
動画投稿サイトではyoutuberをはじめ
様々な動画が投稿されていますし、
SNSでも毎日たくさんの情報が文字の如く流れていきます。
その中で過激な動画や投稿はいわゆる
バズりやすく多くのかたの目に留まるわけですが、
それを見ているうちに
ネット投稿への抵抗が低くなりやすく、
また個人情報につながるような投稿や
社会的に問題になるような動画も抵抗なくアップしてしまうのです。
いわば小学生のころ流行った
『赤信号 みんなで渡れば 怖くない』
のそれに近いものがあるんではないでしょうか?
これって一人で渡ろうがみんなで渡ろうが
赤信号なのは変わりないんですよ?
一人が赤信号で渡りだすと
「赤信号でも大丈夫じゃん!」
と変な錯覚に陥ってしまい、
あたかもリスクが低くなったような錯覚に陥ってしまうのでしょう。
客テロをしたかたはみな
『赤信号を渡って友達から「スゲー!」と言われて喜んでいる小学生』
と一緒じゃないでしょうか?
目的が
『みんなからスゲー!と言われる』
ことになって『赤信号を渡る』リスクを軽んじてしまっている。
これが客テロがあとを絶たない理由です。
ちなみに話は変わりますが、
私は小学校のPTA活動に携わっている折こんな話を聞きました。
ある小学校でyoutubeにたくさんの動画を
あげていた女の子がいたのですが
ひょんなことから個人情報が漏れてしまい登校拒否に陥ってしまいました。
その家には3年経つ今でも
いたずら電話がかかってきたりと嫌がらせが止まらないそうです。
客テロの話と少しずれてしまいますが、
ネットに投稿するということはリスクがあることを理解しましょう。
⇒荒磯親方になった稀勢の里のお給料は?横綱と親方の生活の違いって?
⇒セブンイレブンのおでんを直食い店員が炎上?解雇もしくは損害賠償も
⇒嵐のチケットの当選倍率は?活動休止までにライブに行く方法と準備も
バイトテロだけが迷惑行為なの?実はカスハラにも特定や実名の罰が?のまとめ
客テロについて解説していきましたが
いかがでしたでしょうか?
便宜上『悪ふざけ』とか『いたずら』
という言葉を使っていますが、
その言葉に収まるような内容ではありません。
本人は軽い気持ちかもしれませんが、
迷惑をかけてしまった企業には
償いきれないほどの損害をあたえたり、
本人や家族も個人情報がもれ社会復帰のしがたい状況に陥る可能性もあります。
いたずらをすることも
投稿することも実に簡単なことです。
しかし一度してしまった過ちはそう簡単に消すことはできません。
いや、薄まることはあっても
消えることはないでしょう。
客テロは百害あって一利もありません。
みなさんもするしないに関わらず
『赤信号を渡る』
リスクを今一度考えてみてはいかがでしょうか?
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