藤原竜也さんの演技力と蜷川実花さんの世界観という唯一無二の才能のタッグが実現した映画『Diner ダイナー』。
多くの人が注目している作品ですが、ストーリーはもちろんのこと、この映画では豪華すぎるキャストや演出も話題となっています。
キャストやストーリー、演出から原作と映画の違いまで、映画『Diner ダイナー』についてとことん注目してみました。
実際に映画を観た感想も添えてネタバレが内容紹介させていただきます。
ぜひ、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
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大注目の映画『ダイナー』
映画『Diner ダイナー』の公開が7月5日から開始しましたが、主演の藤原竜也さんをはじめ、映画に出演している本郷奏多さんなどキャスト陣がいろんなテレビ番組に出演して番宣をしていて気になっているという方も多いのではないでしょうか。
監督は『さくらん』や『ヘルタースケルター』などこれまでにもさまざまな話題作を生み出してきた蜷川実花さんです。
蜷川実花さんの作品は“ニナミカワールド”とも呼ばれており、独特な感性を披露しています。
蜷川実花さんの映画は過激な描写が多いこともあり苦手という方もいますが、ただ過激というだけではなくそこに蜷川実花さんだからこそ表現できる美しさがあり、多くの人を魅了している世界観でもあります。
今回の映画『Diner ダイナー』もまさに“ニナミカワールド”全開の作品となっており、血が流れるような過激なシーンも多いので予告映像の時点から観る人を選ぶ映画かな、という印象を持っていました。
しかし、映画の公開が近くなるにつれキャストの方がいろんな番組に出演して宣伝をしたり、テレビでCMが放送されることも非常に多く、私としては宣伝の力の入れようには少し驚くほどでした。
Diner ダイナーの豪華すぎるキャストが話題!
実は映画『Diner ダイナー』は蜷川実花さんの作品のファンはもちろん、そうでない方や過激な演出が少し苦手という人でさえ「ちょっと観てみたい作品」と言うほど大注目の作品なんです。
その大きな理由となっているのが、豪華なキャスト陣です。
ボンベロ:藤原竜也
オオバカナコ:玉城ティナ
スキン:窪田正孝
キッド:本郷奏多
ブロ:武田真治
カウボーイ:斎藤工
ディーディー:佐藤江梨子
ブタ男:金子ノブアキ
マテバ:小栗旬
マリア:土屋アンナ
無礼図(ブレイズ):真矢ミキ
コフィ:奥田瑛二
旅行代理店のスタッフ : 川栄李奈
お天気キャスター : 板野友美
スキンの母親 : 木村佳乃
デルモニコ : 蜷川幸雄(井手らっきょ)
俳優として圧倒的な実力と存在感を放つ藤原竜也さんをはじめ、窪田正孝さんや本郷奏多さん、斎藤工さんや小栗旬さんなど、とにかく人気絶大で演技力も確かなすごい俳優さんが勢ぞろいのキャストとなっています。
そこに加えて、その存在が“ニナミカワールド”の世界観にマッチしすぎと評価されている土屋アンナさんや元宝塚のトップスターである真矢ミキさんが殺し屋を演じています。
メインキャストとしてオオバカナコ役を務める玉城ティナさんがこの豪華なキャストの中でどんな演技を披露してくれるのかも気になります。
物語はもちろんのこと豪華すぎるキャストのおかげで見所がありすぎて、確かについつい気になって観たくなる魅力を持った作品です。
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映画『Diner ダイナー』の興行収入は?
7月5日から公開がスタートした映画『Diner ダイナー』ですが、興行通信社調べの「2019年7月6日~7日の全国映画動員ランキング」で3位にランクインしています。
興行収入についてはまだ公開されていませんが、ちなみに監督・蜷川実花さんの代表作である『さくらん』は興行収入7.3.億円、『ヘルタースケルター』は22億円を超える興行収入を記録しています。
この2作品でも興行収入は大きな差がありますが、映画『へルタースケルター』でも主演を務める沢尻エリカさんをはじめ大森南朋さんや寺島しのぶさん、綾野剛さんなどなどその豪華なキャスト陣が話題となりました。
今回の映画『Diner ダイナー』も非常に注目されている作品ですので、今後の評判やヒット作となるのかなども注目していきたいですね。
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『Diner ダイナー』、原作やコミックと映画の違いは?
映画『Diner ダイナー』は、平山夢明著の同タイトルの小説が原作となっています。
この原作小説は500ページ越えの大作で、評価も非常に高い作品です。
500ページを越える原作を117分の映画にしているため、映画と原作では内容も少し違う部分がやはりあります。
たとえば、コミックではボンベロの過去が語られるシーンなどがありますが映画では省略されており、ボンベロがシェフである殺し屋専用の “ダイナー”の中だけで物語が展開していきます。
また、結末も映画と原作では少し違った描き方となっています。
この結末の違いについては賛否両論が上がっていますが、人によっては映画のほうの結末の描き方のほうが好きという感想も上がっています。
私は、映画『Diner ダイナー』の物語が過激だからこそ、終わり方もいさぎよいという映画での描き方もなかなか好きだなと思いました。
原作小説『ダイナー』は漫画化もされておりヤングジャンプでも非常に人気の作品だったのですが、
今回の映画『Diner ダイナー』では映画化不可能とも言われていたこの作品をキャラクターも含めて見事に表現していたと思います。
主演を務める藤原竜也さんの存在感はやはり圧倒的で、彼の演技は見ていて安心感があり、豪快で大胆な演技から細かな表情1つにも惹き込まれます。
子どもの姿をした殺し屋キッドを演じる本郷奏多さんも、その幼くて中世的なルックスと殺しをまさに子どものように楽しむ姿が役にぴったりでしたし、スキンを演じる窪田正孝さんは、殺し屋としての冷たく鋭い視線と時折見せる優しくて温かいまなざし、そして精神的に不安定で狂気的な姿を見事に演じきっていて圧巻でした。
オオバカナコ役を演じた玉城ティナさんは、漫画で描かれている表情豊かなオオバカナコの姿とは少し印象が違い映画ではもう少し無機質で、見た目の影響もありますが本当にお人形さんのような存在という印象でした。
しかし、映画版のオオバカナコも登場シーンの生きる気力もない状態から、“ダイナー”での経験を通して成長し、力強い言葉を発するようになっていく変化が表現されていてとてもよかったです。
豪華なキャストの面々と、それぞれのキャラクターの演技が見どころの映画『ダイナー』ですが、もう1つの見所が映像作品としての完成度です。
映画の内容としては、原作をギュッと117分に詰め込んでいるので物足りない部分も感じられるかもしれませんが、それを補うくらい映像の美しさがとにかくすごいです。
特に食堂である“ダイナー”の場面では色と言う色が使われた幻想的なシーンが多く、その世界観に惹き込まれます。
映画として以上に、まるで芸術作品のような映像、そして大迫力のアクションシーンは必見です。
過激な描写も多いですが、それすらも芸術的に美しく描く蜷川実花さんの感性に圧倒されます。
血が流れるシーンを見て、あんなに美しさに心を打たれたのは初めてかもしれないです。
生きる気力もなかったオオバカナコが、“ダイナー”での経験を通じて世界にはこんなに色が溢れていることを知る、そうして成長する姿を描くために色彩をあそこまで重視して表現したのかな、と映画を観終わったあと感じました。
光の使い方にもとてもこだわりが感じられ、暗闇と光のコントラストであったり、光によって同じ色でも見え方を変えさせたり、正直、映像に見惚れてセリフを聞き逃してしまうシーンもあるほどでした…。
確かに過激なシーンも多いですが、映像の美しさやキャスト陣の演技に圧倒されることも多く、そういった部分で見終わったあとに余韻が強く残る作品です。
映画ダイナーの感想(ネタバレ無し)原作やコミックと映画の違いも!まとめ
映画としてだけでなく、映像として芸術的な美しさを持つ映画『Diner ダイナー』。
登場するキャラクターをどのキャストも見事に演じきっており、それぞれの俳優さんのファンも興奮する作品となっています。
私はメインキャラクターのキャストしか知らない状態で映画を観にいったのですが、思わぬ人が出演していて驚くことも多く、エンドロールを見て「あの人も出ていたんだ!」と思わされることもあったので、これから観にいく人は登場人物をしっかりチェックしながら鑑賞するのもおすすめです。
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